運転中に睡魔が!眠気の原因と対策をご紹介

車を運転中に急に睡魔に襲われ、ヒヤリとした経験をお持ちの方は多いでしょう。
運転中に眠気があると、冷静な状況判断ができなくなり、適切な運転操作ができず事故を引き起こす恐れがあります。
実際に、居眠り運転による交通事故は少なくありません。
この記事では、運転中に眠気をもたらす原因と、その予防・対処方法をご説明します。
眠気に対する理解を深めて、安全運転に役立ててください。
運転中の眠気の原因
眠気の原因をいくつかご説明します。
疲労や睡眠不足
疲労がたまっていたり睡眠が不足していたりすると、運転前は問題なかったとしても、運転中は体を動かさずじっとしていることも重なり、突如眠気に襲われることがあります。
また、運転には集中力を要するため、知らず知らずのうちに体が疲労し、眠気をもよおします。
特に長距離を運転する前日には、十分な睡眠をとり体調を整えておくことが大切です。
生体リズム
人は生体リズムにより、体調に関わらず眠気が発生します。
一日・半日周期の生体リズムがあり、深夜だけでなく午後にも眠くなるといわれています。
特に午後2~4時の間は、昼食後の満腹による眠気も加わり、眠気が非常に高まります。
実際にこの時間帯は交通事故が多く発生するため、注意が必要です。
他にも1.5~2時間ごとに眠くなる生体リズムがあり、高速道路での長距離運転といった単調な環境に置かれると、より眠気が高まりがちです。
車内の二酸化炭素濃度の増加
二酸化炭素が濃い環境にいると、眠気や倦怠感が増加するといわれています。
東北大学の研究によると、二酸化炭素と眠気に相関がないと示されていますが、閉め切った車内に長時間いると眠くなったり集中力が落ちたりする人が多いのは事実です。
高速道路催眠現象
高速道路はカーブが少なく信号機がないため、運転が単調になりがちです。
また、窓から見える風景も似たような景色が多く、視覚的な刺激が少ないといえます。
これらの要因によって眠くなったり判断力・注意力が下がったりすることを「高速道路催眠現象」といいます。
この現象への対策のために、区画線上を走行すると音が鳴ったり振動が起きたりするような工夫が施されていますが、完全に目が覚めるとはいえません。
眠気覚ましの方法
運転中に眠くなってしまったとき、速やかに安全な場所に車を停めて、以下の眠気覚ましを試してみましょう。
仮眠をとる
運転中に眠気が襲ってきたら仮眠をとりましょう。
15分程度の仮眠でも眠気を取り除くには十分です。30分以上の仮眠をすると、寝ぼけた状態が続くため逆効果だとされています。
仮眠を長めにとったときは、すぐに運転を再開するのではなく、適度に体を動かして眠気を覚ましてからにしましょう。
停車・降車して体を動かす
体を動かすことで、血流がよくなり眠気を覚ませます。
簡単なストレッチをしたり歩いたりしましょう。車内で背伸びをするだけでも効果があります。
眠気を覚ます効果のあるツボを押すこともおすすめです。
中指の爪の生え際から2~3mm下にある中衝(ちゅうしょう)というツボには、眠気覚ましだけでなくストレス解消にも効果的です。
運転中にできる眠気対策
やむを得ず速やかに車を停められないときは、以下の眠気対策がおすすめです。眠気の予防効果もあります。
ガムをかむ
「かむ」という行為によって脳に刺激が送られ、眠気を覚ます効果が期待できます。
爽快感や刺激のあるミントの入ったガムがおすすめです。
コーヒーやお茶を飲む
コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、眠気を覚まし集中力を高める効果があります。
飲み物を飲むことは気分転換にも最適です。
カフェインを摂取しすぎると体調を崩す恐れがあるため、飲みすぎは禁物です。
換気する
車内の温度が上昇し、二酸化濃度濃度が高まると、眠気を誘発します。
眠気が出たら窓を開けて車内を新鮮な空気に入れ替えましょう。爽やかな空気を取り入れることで気分もリフレッシュします。
換気後も空調で車内を適切な温度に保つことが大切です。
同乗者と話す
同乗者と話すことによって、脳が刺激され眠気が解消されます。
話の内容に集中しすぎて運転をおろそかにしてはいけませんが、適度に会話を続けることで脳が活性化します。
同乗者がいない場合は、音楽やラジオを聴いたり鼻歌を歌ったりして脳に刺激を与えることで同様の効果が期待できます。
まとめ
眠気の原因とその予防・対処方法をご説明しました。
運転中の眠気を抑えるためには、日々の睡眠や休息が大切です。
急に眠気に襲われたら安全のためにも、無理をせず眠気が覚めるまで運転は控えましょう。
この記事で紹介した眠気対策を活用しながら、安全運転を心掛けて快適なドライブを楽しんでください。