-
山形ライフ
2025.12.20
地域のあそびば&まなびば「こがたランド」へ。廃校がよみがえる、みんなの秘密基地
旧小堅小学校の廊下を歩くと、かつての子どもたちの声が、板張りの床の奥からそっと立ち上がってくるような気がします。静かだった校舎に再び笑い声を取り戻したのが、地域の人たちが力を合わせて作り上げた「こがたランド」。 鶴岡市小堅地区の温度がそのまま詰まった、“あそびば”であり“まなびば”でもある、温かい場所です。 “廃校だからこそできることを楽しもう”という合言葉のように、施設づくりも運営もすべて地域住民のボランティア。手作りの家具や遊具、DIYで仕上げた授乳ベッド、地元工務店勤務の住民が設計したアクティブスペース——校舎そのものが、地域の愛情で編み直された物語の一部になっています。 出典:こがたランド こがたランドは、開所日が月に数回。だからこそ「開いている日を見つけたら、行ってみたい!」と思える特別感があります。地域の温もりを感じながら、子どもも大人も思い切り遊んで、学んで、くつろいでみませんか? 今回は、実際に訪れた目線で、こがたランドの魅力をたっぷり紹介します。 木の香りに包まれる大人気アクティブスペース 校舎の奥に進むと、まず目に飛び込むのが「アクティブスペース」。 地域の工務店に勤める住民が手がけた空間で、木材の質感がそのまま活かされ、あたたかさが満ちています。天井一面に広がるネットは、まるで雲のじゅうたん。ふわりと浮いた視界の先には、滑り台やボルダリングにつながるサーキットが広がり、子どもたちの冒険心をぐっと引き寄せます。 ネットを渡って滑り台へ、滑り台を駆け下りると今度はボルダリングへ。体幹をめいっぱい使う動線が自然にできていて、動き回るのが大好きな子には天国のような場所。遊ぶたびに表情が変わる木目が、まるで「またおいで」と語りかけてくれるようです。 大きなロフトで“まったり”と過ごすくつろぎ空間 身体を思いきり動かしたら、次はゆったりできる「まったりスペース」へ。ここは勉強や仕事、お弁当の時間まで、好きな過ごし方を自由に選べる心地よい空間です。 とくに魅力的なのが大きなロフト。上と下、ふたつの層に分かれた空間はちょっとした秘密基地のよう。上では本を読んだり寝転んだり、下では親子でお弁当を広げたり…それぞれが思い思いの時間を過ごしている姿が印象的でした。 木造校舎ならではの柔らかな空気がただよい、どこに座っても落ち着く“ぬくもりの巣”。雨の日でも、外遊びのような満足感があるのが不思議です。 小堅地区ならではの素材でつくれる工作スペース 廃材や流木、貝殻、シーグラスなど、小堅地区ならではの素材が並ぶ工作スペース。見たことのない形の木片や、海の光を閉じ込めたようなシーグラスに触れるだけで、頭の中で新しい作品が生まれていきます。 「ここでしか作れないものを作ろう!」というメッセージが伝わってくる空間で、集中し始めると時間を忘れてしまうほど。子どもだけでなく大人も夢中になれるのが、この部屋の魅力です。 完成した作品は、どれもその日の“探検の記録”みたい。手にした瞬間、胸の奥にちいさな達成感が灯ります。 地域の人が持ち寄った本が並ぶ「コガタランドブンコ」 こがたランドには、地域の人たちが持ち寄った本でつくられた小さな図書室「コガタランドブンコ」があります。絵本から図鑑、読み物まで棚いっぱいに並んでいて、どれも表紙がやさしく手になじむよう。 気になる本を開けば、外の音がすっと遠のき、木造校舎の静けさがふわっと寄り添ってくれます。絵本を広げて親子で物語の世界に入り込んだり、一人でじっくり読書したり。学校だったころの面影が残るこの部屋は、“学び”の記憶をやさしく受け止めてくれる場所です。 思い切り描ける!らくがき壁と大人気ボールプール 廊下の壁は、らくがきし放題という大胆さ。学校にいた頃なら絶対に怒られてしまいそうな行為が、ここでは思い切り楽しめるなんて、子どもたちにとっては夢のよう。心のままに線を走らせる姿は、“表現すること”の純粋な喜びそのものです。 さらに、人気急上昇のボールプールも。カラフルなボールは、なんと利用者さんの寄付で増えていったもの。地域の「楽しいね!」が集まってできた遊び場というエピソードにも胸が温かくなります。 訪れるたびに好きになる、人のぬくもりが灯る場所 こがたランドは、遊具が魅力的な施設以上に、「人の手で作られ、人の手で育てられている場所」という特別さを持っています。 アクティブに遊び、まったりくつろぎ、創作に没頭し、本と出会い、表現を楽しむ。どの過ごし方も、校舎がうれしそうに受け止めてくれるように感じられます。 廃校利用という言葉だけでは表せないあたたかさと、地域の愛情が重なり合う空間です。こがたランドを訪れるほど、小堅地区そのもののファンになってしまう理由が、はっきりとわかります。 今回紹介した施設情報 住所:山形県鶴岡市堅苔沢 字淵ノ上334電話番号:0235-73-2243営業時間:10:00~16:00(15:30受付終了)開放日:公式ホームページとインスタグラムで告知駐車場:10台以上アクセス: 酒田駅から車で約44分 鶴岡駅から車で約30分 -
山形ライフ
2025.12.10
ワクワクがぎゅっと詰まった東根市の子育て空間【さくらんぼタントクルセンター】で過ごす一日
子育てを支える東根市の拠点「さくらんぼタントクルセンター」 東根市にある「さくらんぼタントクルセンター」は、子育て支援・交流・遊び場のすべてがひとつにまとまった総合保健福祉施設です。建物に入ると、やわらかな光が入り込む大きな吹き抜けが迎えてくれます。3階まで一気に視線が伸びる開放感が心地よく、ここに集まる親子の笑顔がそのまま空間の温度を上げているような、そんなあたたかさが広がっています。 中央には東根市のシンボル「大けやき」をモチーフにした大型遊具がそびえ、まるで大きな木が子どもたちを抱きしめてくれているよう。階層ごとに遊びが変わるつくりになっていて、見るだけでもワクワクがあふれます。 ここは「遊び」と「学び」を自然に育てる場所。子どものペースで自由に楽しめるよう、ゆったり散歩できるスロープや休憩コーナーも充実しており、幅広い年代の子どもが安心して過ごせる環境が整っています。 1階は小さな子も安心。ゆったり遊べるねんね・ハイハイルーム 1階には、歩く前の赤ちゃんが安心して過ごせる「ねんね★ハイハイルーム」があります。やわらかいマットが敷かれた空間は、赤ちゃんの“ごろり”も“はいはい”も安心して見守れるやさしい場所。おもちゃもそろっているので、気になったものへ手を伸ばす様子に、成長の瞬間をそっと見つけられる場でもあります。 さらに、1階フロアには小さな子向けの遊具も充実しています。ボールプールやふかふかした「ひだまりの丘」、洞くつのような不思議な赤いトンネルなど、夢中になって遊べる仕掛けがいっぱい。丸みのあるデザインが多く、安心して遊ばせられるのも嬉しいポイント。 スロープを使えばベビーカーのまま2階・3階へ移動できるので、抱っこが続くパパママの負担が少ないのもありがたいところです。 大けやきに登るような冒険へ!けやきホールの魅力 この施設でひときわ存在感を放っているのは、なんといっても「けやきホール」。1階から3階まで吹き抜けになった大きな空間に、東根市の象徴「大けやき」をイメージした大型遊具がドンと構え、まるで木登りの冒険が始まるような雰囲気です。 目玉は3階から1階まで一気に滑り降りる、らせん状の「大型すべり台」。全長21メートルという迫力の長さで、滑るたびに風が頬をかすめて思わず笑顔がこぼれます。(※3歳以上限定、靴下着用、大人は利用不可) 「大型すべり台にはまだ早いかも…」という子には、2階・3階にそれぞれ可愛らしいすべり台があり、無理なく楽しめます。階段を上がる途中には形の異なるはしご、枝のようにつながるネット遊具、オレンジ色に輝くジャングルジムなど、どこを見ても冒険の連続。 まるで“大けやき”の枝先をたどるような遊び場の設計になっていて、子どもの探究心が自然に刺激されます。 まるで洞窟の中にあるような”くつろげる絵本コーナー” 1階のけやきホールのなかには、ゆっくりと絵本の世界に浸れるスペースがあります。お気に入りの絵本を親子で読んだリ、小さな子がゴロンと寝転んだり、ほっとした空気が流れる“憩いの間”のような存在。 この2つのコーナーのおかげで「遊び→休憩→また遊び」のリズムが作れるため、長時間滞在しても過ごしやすく感じました。 子育て支援サービスやイベントも充実 さくらんぼタントクルセンターは、遊び場で終わらないのが魅力。子育て支援センターでは育児相談や月齢別サロン、ファミリーサポートの窓口など、子育て家庭の“困った”に寄り添うサービスがそろっています。 毎週火曜・金曜に開催される親子ひろばも人気で、気分転換や交流のきっかけづくりにぴったり。建物全体が「親子の時間を大切にしたい」という想いで満たされていて、訪れるたびあたたかい気持ちになります。 家族みんなが安心して遊べる居場所として 遊び・学び・休憩がひとつにつながる「さくらんぼタントクルセンター」は、小さな子から活発に動く子まで、どの年代の子も自分らしく楽しめる場所でした。広々とした空間でのびのび遊ぶ姿は、まるで大けやきの枝先に向かって伸びる新芽のよう。親子でゆったり過ごす時間が、ここでは自然と息づきます。 東根市が子育てを支える気持ちがぎゅっと詰まった施設なので、ぜひ一度訪れてみてください。 今回紹介した施設情報 住所:山形県東根市中央一丁目5-1電話番号:0237-43-1155営業時間:9:00~18:30定休日:毎月第2水曜日(8月は第4水曜日)、元旦駐車場:200台アクセス: 酒田駅から車で約1時間41分 鶴岡駅から車で約1時間40分 -
山形ライフ
2025.11.20
【寒河江市】7つの“せかい”を冒険!「さくらんぼこどもキャンパス CLAAPIN SAGAE」体験レポ
子どもが夢中になる“アソビ×マナビ”の新施設 酒田から車を少し走らせた寒河江市に、2024年に誕生した「さくらんぼこどもキャンパス CLAAPIN SAGAE(クラッピン サガエ)」。 コンセプトは、「アソビ」と「マナビ」。 ここでは、子どもたちが自分の“やってみたい”を見つけ、楽しみながら学べる仕掛けが館内にぎっしり詰まっています。3つのエリアのうち、今回は一番人気の 屋内型児童遊戯エリア にフォーカスして体験レポートをお届けします! 入館料は無料。広々とした館内はベビーカーでも移動しやすく、授乳室・オムツ替えスペースも完備。小さな子から小学生まで安心して遊べる、まさに“こどもキャンパス”という雰囲気です。 受付を抜けると巨大ネット遊具「せかいじゅ」が登場! 入口を入ると受付があり、右手には靴置き場とロッカー。そして視線の先に現れるのが、CLAAPINの象徴ともいえる 大型ネット遊具「せかいじゅ」。 高さおよそ10メートル。巨大なネットでつくられた木のような遊具が天井まで伸び、館内の中心で堂々とそびえ立っています。 この“せかいじゅ”を中心に、周囲には7つの「せかい」が円を描くように広がり、それぞれのエリアで異なる遊びが楽しめるつくりになっています。 初めて来た子どもたちは、間違いなく目をキラキラさせるスポットです。 体を使って遊ぶ「わんぱくせかい」 まず向かったのは「わんぱくせかい」。ここでは思い切り体を動かしたいお子さん必見の遊具が設置されてありました。 マットが敷かれ安全対策もバッチリな跳び箱や、スラックイン、体幹を鍛えられる遊具など、体全体を使ってチャレンジできるエリアです。 広い空間だから、2~3歳の子でも思いっきり走れて、ほどよい運動量。運動が好きなお子さんにぴったりの“わんぱく”エリアでした。 中に入って遊べる!?「わくわくせかい」 この投稿をInstagramで見る さくらんぼこどもキャンパス CLAAPIN SAGAE(@claapin_sagae)がシェアした投稿 「わくわくせかい」では、イベントやワークショップも開催しており、訪れた日は寒河江工業高校の生徒と、ミニ四駆を作り、最後にクラッピンサガエ特製コースを走らせ賑わっていました。 小さな子ども連れでも長時間滞在しやすく、家族みんながゆっくり過ごせる空間でした。 また「わんぱくせかい」と「わくわくせかい」の間にはハンモックエリアがありました。 ハンモックでゆらゆらと揺れ、小さなわが子も楽しんでいました。 木育の世界「もくもくせかい」をのぞいてみよう 木の香りに包まれる「もくもくせかい」は、木のおもちゃがずらりと並ぶやすらぎの空間。なかでも人気なのは 木のボールプール。 やわらかな傾斜がついているので、小さな子でも安心して遊べます。木のボールのさらさらした感触が心地よく、赤ちゃんもにっこり。木のぬくもりを感じながら遊ぶことで、自然と“木育”が体験できます。 このエリアの近くには授乳室・オムツ替えスペースがあるので、長時間遊んでも安心です。 赤ちゃん専用「ちいさなせかい」はママに嬉しい工夫がいっぱい 0~2歳の赤ちゃん専用エリア「ちいさなせかい」。ふかふかのマット、手触りの良いベビーおもちゃ、低月齢から使える知育玩具など、年齢にあわせて安全に遊べる工夫が細かく施されています。 見守りやすい広さで、ママパパも安心。ここならハイハイ期の赤ちゃんも思いきり動けて、初めての外遊びデビューにもぴったりです。 楽器がいっぱい!自由に音を楽しめる「おとなるせかい」 個人的に魅力的だったのが「おとなるせかい」。この部屋では、珍しい楽器に自由に触ることができるんです。 昔の小学校で使われていた足踏みオルガンやカスタネット、アコーディオンを連結したオリジナル楽器、そろばん玉を使った打楽器…などなど、見てるだけでもワクワク! 「音ってこうやって出るんだ!」と子どもたちが夢中になる瞬間がいっぱい。音楽が苦手な子でも自然と楽しめる、“音の世界”が広がっていました。 工作が楽しめる「てづくりせかい」 ここは子どもたちの創造力が一気に広がる工作エリア。紙・木・布などさまざまな素材をつかって自由に作品づくりができます。 色を混ぜたり、貼ったり、切ったり…「今日の作品、見て!」と、子どもの誇らしげな表情があふれる場所です。 遊びながら学べる、新しい“こどもキャンパス” CLAAPIN SAGAEの魅力は、なんと言っても 遊びながら自然と学べる環境 にあります。子どもが「やってみたい」と思った瞬間を大切に、自由に挑戦できるつくりが本当に素敵。 寒河江市の新しい子育てスポットとして、何度も訪れたくなる遊び場でした。 今回紹介した施設情報 住所:山形県寒河江市八鍬川原919−6電話番号:0570-014-004営業時間:9:00〜18:00 ※90分入れ替え定休日:毎月第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)、1月1日駐車場:無料駐車場100台(一般)/優先駐車場4台アクセス: 酒田駅から車で約1時間47分/(有料区間)約1時間29分 鶴岡駅から車で約1時間13分 -
山形ライフ
2025.11.08
しぼりたて1mmモンブランの奇跡!「尾川園」で味わう秋の贅沢スイーツ体験レポ
お茶の香りに包まれる癒し空間「尾川園」とは 酒田市中町にある「尾川園」は、日本茶の専門知識を持つ“日本茶インストラクター”がいる、まさに“お茶のプロ”が揃う老舗のお茶屋さん。全国各地の日本茶をはじめ、急須・茶器・健康茶・フレーバーティーまで幅広く取り扱い、お茶好きには天国のような空間が広がっています。 店内へ一歩入ると、香ばしいお茶の香りがふわっと漂い、落ち着いた雰囲気の中に最新の可愛い茶器やティータイムグッズが並び、思わず長居したくなるほど魅力的。 そんな尾川園で今、ひそかに人気を集めているのが…「生モンブランソフト」。 注文ごとに“1mm極細クリーム”をその場で絞って仕上げる、しぼりたてならではの口どけが楽しめる贅沢スイーツなんです。今回は、人気の3種類「紫芋・抹茶・栗」を食べ比べてきたので、体験レポートをお届けします! 「生モンブランソフト」が人気の理由 尾川園の生モンブランソフトは、✔ 注文後にその場で絞る“できたて”✔ 1mmの極細クリームがふわっふわ✔ 中には生クリーム、コーンフレーク、選べるソフトが層になっている 一口食べた瞬間の軽やかな食感と、素材の香りの濃さに驚くこと間違いなし。お茶屋さんならではの上質な抹茶、そしてこだわりの栗・紫芋など、和の味わいをしっかり感じられます。 今回は3種をじっくり堪能してきました! 1mmの甘い芸術作品!「紫芋」のほっこり優しいスイーツ時間 まずは、期間限定の人気フレーバー「紫芋」。鮮やかな紫色のクリームが目にも美しく、ふんわり香る焼き芋のような甘みが印象的。口に運ぶと“ほっくり感”と“しっとり感”のバランスが絶妙で、まるで焼き芋をスイーツにしたような優しい味わいでした。 後味は重くなく、甘さも控えめで食べやすいのが魅力です。ソフトクリームの乳味と紫芋のほっこり感が合わさり、秋ならではの味をしっかり楽しめました! 抹茶好き必食!「濃厚抹茶」の香りが広がる大人の贅沢 次は、京都宇治抹茶を使用した「抹茶」。クリームを口に含んだ瞬間、抹茶の香りがパッと広がり、甘みよりも“旨み”と“渋み”が際立つ本格派。まるで上質な煎茶をそのままデザートにしたような、深みのある味わいです。 抹茶のソフトクリームを組み合わせることで、より濃厚で贅沢な味に仕上がるのもポイント。“本格抹茶の苦味が好き!”という人に全力でおすすめしたい一品です。 リピート率No.1!和栗の上品な甘さが広がる「栗」 堂々の人気第1位は「栗」。クリームを絞るそばから広がる栗の香りにまず心を掴まれます。口に入れた瞬間、和栗特有の深い甘みがふわっと広がり、濃厚なのに後味はすっきり。 ほうじ茶×抹茶のソフトクリームを合わせると、香ばしさと濃厚さが加わり、栗の甘さと絶妙にマッチします。「これぞ秋!」という栗本来の味わいが楽しめる、贅沢なモンブランソフトでした。 ひと息つける和カフェ空間で、心まで満たされるひととき 尾川園には、店内でゆっくり味わえるカフェスペースもあり、お茶とスイーツを心ゆくまで堪能できます。温かい煎茶やほうじ茶と一緒に味わうと、甘さがより引き立ち、ほっと落ち着く時間に。 今回ご紹介した商品以外にもお茶請けの和菓子セットや、おしゃれな茶器も並んでいて、見ているだけでも楽しい空間です。買い物ついでに季節のスイーツを楽しむ人も多く、地元で愛され続ける理由が分かります。 しぼりたてのおいしさを体験しに行ってみては? 香り高いお茶と、しぼりたての生モンブランソフトが楽しめる「尾川園」。紫芋・抹茶・栗、どれも素材の良さがしっかり感じられる贅沢な味わいで、ちょっとご褒美スイーツにぴったり! 秋のスイーツ散歩や、お買い物途中のひと休みに…ぜひ一度訪れてみてください。しぼりたての香りと、ふわっと消える1mmモンブランの口どけを体験できるのは、ここだけです。 今回紹介した施設情報 住所:山形県酒田市中町2-3-11電話番号:0234-26-7950営業時間:9:00~18:00定休日:毎週水曜駐車場:4台(店舗隣の駐車スペース)アクセス: 酒田駅から車で約5分 鶴岡駅から車で約31分 -
山形ライフ
2025.10.20
雄大な鳥海山のふもとで癒やされる 湯の台温泉「鳥海山荘」で過ごす極上のひととき
鳥海山の中腹にたたずむ、静寂と癒やしの温泉宿 酒田市から少し車を走らせた先、鳥海山の中腹にある「湯の台温泉 鳥海山荘」。標高が高く、真夏でも涼しい風が吹き抜ける高原の宿です。エントランスまで続く長いアプローチを抜けると、木の温もりに包まれたロッジ風の建物が出迎えてくれます。高い天井と広々とした空間は開放感があり、まるで山の別荘に訪れたよう。 出典:湯の台温泉 鳥海山荘 宿泊はもちろん、日帰り入浴や家族風呂の利用も人気で、特に小さな子ども連れのファミリーにはうれしいバリアフリー設計。鳥海山の伏流水を使った冷水が用意されており、温泉の熱めのお湯と交互に楽しむと、体の芯までスッキリします。 雄大な景色とともに楽しむ「貸切家族風呂」 「鳥海山荘」の魅力のひとつが、完全貸切で利用できる家族風呂「天の川」。1時間単位で予約可能で、料金は大人520円・小学生170円・乳幼児無料と、とても良心的。脱衣所から見える一面の緑と青空のコントラストは圧巻で、まるで鳥海山と空の境界にいるような開放感に包まれます。 シャワーは2つあり、家族で入ってもゆったり使える広さ。小さなお子さん連れのためにおむつ入れも完備されています。お湯はやや熱めなので、脱衣所に備え付けの冷水ホースで温度を調整してから入るのがおすすめ。湯けむり越しに見る雄大な景色は、心までほどけるような癒しを与えてくれます。 星降る夜に、心を整える「天空のリトリート」 出典:湯の台温泉 鳥海山荘 「湯の台温泉 鳥海山荘」が位置するのは、標高およそ400メートルの鳥海山の中腹。昼間は澄んだ青空と山並み、夜には満天の星空が広がります。宿のコンセプトは『心ほどける空間と星空リトリート』。ブナ林の中に響く野鳥の声、夕暮れに沈む日本海の夕日、そして夜空に広がる無数の星たち――まるで時間がゆっくりと流れているような感覚に包まれます。 露天風呂からは庄内平野や月山、晴れた日には日本海と粟島までも見渡せる絶景。雄大な自然の中で心と体をリセットできる、まさに“天空の癒やしスポット”です。 館内施設も充実!ゆっくり過ごせる「ラウンジ」「売店」「レストラン」 入浴後は、開放的な雰囲気の「ラウンジ」でひと休み。大きな窓からは光が差し込み、ゆったりとしたソファ席で湯上がりの余韻を楽しめます。絵本や雑誌も置かれているので、子どもと一緒にのんびり過ごすのにもぴったり。 また、館内の「売店」には地元・庄内の特産品やお菓子、オリジナルグッズなどが並んでおり、お土産選びにも困りません。 お腹がすいたら「レストラン」へ。地元食材を使った定食や麺類、軽食メニューが充実していて、どれもボリューム満点。庄内名物の豚肉料理や手作りスイーツも人気で、食事を目当てに訪れる人も多いんですよ。座敷席もあるので、小さな子ども連れでも安心して食事を楽しめます。 鳥海山の恵みに包まれる、やすらぎの時間を 鳥海山荘で過ごす時間は、慌ただしい日常から少し離れ、自然の中で心を整えるためのひととき。美しい山々の景色を眺めながら入る温泉、心地よい風、あたたかい人のぬくもり――すべてが優しく心に染み込みます。 宿泊でも日帰りでも楽しめる「湯の台温泉 鳥海山荘」。家族や友人と訪れても、一人で静かに過ごしても、心がほっと安らぐ場所です。鳥海山を望む絶景の中で、あなただけの癒しの時間を過ごしてみませんか。 今回紹介した施設情報 住所:山形県酒田市草津字湯ノ台66-1電話番号:0234-61-1727営業時間:11:00~21:00定休日:なし貸切風呂:電話で要予約駐車場:30台アクセス: 酒田駅から車で約35分 鶴岡駅から車で約59分 -
山形ライフ
2025.10.12
鳥海山のふもとで大自然とふれあう「土田牧場」で過ごす休日
雄大な鳥海山を望む仁賀保高原の牧場 出典:土田牧場 秋田県にかほ市、仁賀保高原の広大な自然に抱かれるように位置する「土田牧場」。目の前には雄大な鳥海山、周囲には風車が立ち並び、遠くには白神山地を望む絶景が広がります。朝日から夕暮れまで、自然が描き出す風景は刻一刻と表情を変え、訪れる人を癒してくれます。そんな恵まれた環境で育ったジャージー牛たちとふれあえる牧場は、まさに大自然体験の宝庫。休日に家族連れで訪れるにはぴったりのスポットです。 動物たちとのふれあい体験で笑顔あふれる時間 牧場に到着すると、牛舎ではジャージー牛のほか、セントバーナードやハスキー犬、ヤギやウサギなど、さまざまな動物たちが出迎えてくれます。人気の「ふれあいコーナー」では、ヤギやウサギに触れたり、馬が放牧されている姿を間近に見ることもできます。運が良ければ馬が近くまで寄ってきてくれることもあり、子どもたちも大はしゃぎ。 模擬乳搾り体験ができるコーナーでは、牛の模型を使って実際に乳搾りの動作を体験でき、学びと楽しさが一度に味わえます。広い牧草地に寝転がってのんびり過ごす「ごろん天国」も人気で、日常の忙しさを忘れてリラックスできる時間が流れます。 牧場ならではの味が楽しめる「ミルクハウス」 牧場の魅力は動物とのふれあいだけではありません。直売所兼休憩所「ミルクハウス」では、牧場で搾りたての牛乳を味わえます。濃厚でありながらすっきりとした後味の牛乳は、ここでしか飲めない特別な味。ほかにも、牛乳をたっぷり使ったソフトクリームや、チーズがとろけるトースト、ジューシーな自家製ソーセージなど、牧場ならではのグルメが揃っています。 出典:土田牧場 出典:土田牧場 丸太で作られた温もりのある椅子やテーブルが置かれた空間で、景色を眺めながらくつろげるのも魅力。買ったばかりのソーセージを頬張りつつ、子どもはヤギと遊び、大人はコーヒー片手に読書…そんな牧場らしい贅沢な過ごし方ができます。 本格料理を堪能できるレストラン「ヨーデル」 出典:土田牧場 土田牧場のもう一つの目玉が、牧場レストラン「ヨーデル」です。炊きたての秋田県産こまちご飯と共にいただく名物「ラム(ジンギスカン)アンドジャージー(焼肉)セット」や「ジャージーすきやき」は、地元の味を思い切り堪能できる逸品。ジューシーな肉の旨味にご飯がどんどん進みます。 出典:土田牧場 また、牧場で育った素材を使った料理はどれも新鮮で安心。窓からは鳥海山や牧場の風景が広がり、絶景を眺めながら味わう料理は格別です。休日のランチタイムには多くの家族連れで賑わい、人気の高さを実感できます。 子どもが夢中になる体験型アトラクション 牧場内には小さなお子さんが楽しめるアトラクションも充実しています。トラクターを模した遊具や、動物をモチーフにした体験スペースなど、遊びを通じて自然や動物に親しめる工夫がいっぱい。乳搾り体験やふれあい広場と合わせて楽しめば、一日中飽きることなく過ごせます。大人も子どもも笑顔になれる、そんな温かい時間が流れるのが「土田牧場」の魅力です。 心もお腹も満たされる癒しの牧場 動物とのふれあいや体験型アトラクション、牧場グルメ、絶景と揃った「土田牧場」は、家族でのお出かけにぴったりのスポットです。のんびりと牧草地で過ごす時間は、都会では味わえない贅沢な体験。自然に囲まれて心がほぐれ、美味しい料理でお腹も満たされ、子どもたちの笑顔が絶えない休日を過ごせるでしょう。酒田から車でドライブがてら訪れるのにちょうど良い距離なので、家族旅行や週末のお出かけ先におすすめです。 今回紹介した施設情報 住所:秋田県にかほ市小国冬師山4−6電話番号:0184-36-2348営業時間:9:00〜17:00(3月~12月) 9:30〜17:00(1月・2月)定休日:年中無休駐車場:あり(200台)アクセス:酒田駅から車で約1時間 鶴岡駅から車で約1時間22分 -
山形ライフ
2025.09.20
あつみ温泉の胃袋を支える「ますもと食堂」で味わう幸せランチ
温泉街で半世紀、愛され続ける老舗食堂 山形県鶴岡市・あつみ温泉のメイン通りに位置する「ますもと食堂」。昭和から半世紀以上、地元の人も観光客も足繁く通う名店です。店先に並ぶ食品サンプルはどこか懐かしく、思わず足を止めてじっくり眺めてしまうほど。そのサンプルの数は圧巻で、ラーメン、丼もの、カレー、オムライス、そば・うどんまで幅広く、まるで“温泉街の台所”のような存在です。 店内は清潔感があり、昭和レトロな温もりが漂う雰囲気。テーブル席やカウンター席のほか、子ども用の椅子も用意されていて、家族連れでも安心して利用できます。現在は2代目店主・佐藤公則さんが鍋を振るい、初代の味を守りながらも自身が県外で修業して得た中華の技術を取り入れ、味わいをさらに進化させています。 香ばしい香りが食欲をそそる「チャーハン(スープ付)」 まず最初にいただいたのは「チャーハン」。シンプルながら奥深い美味しさで、ふんわり卵と香ばしい焼き飯の香りが食欲を刺激します。米粒一粒一粒に油がコーティングされ、べちゃっとせずパラリと仕上がっているのは熟練の技。具材のハムやネギがアクセントになり、どこか懐かしい“町中華”の味わいを感じます。 付いてくるスープはあっさりとした醤油ベース。チャーハンの濃いめの味わいを優しく中和し、スプーンが止まらなくなります。飽きのこない王道の味は、地元の常連さんに長年愛されてきた理由のひとつでしょう。 夏の風物詩!爽やかにいただく「ざる中華」 温泉街を散策したあとにぴったりなのが「ざる中華」。つるりとしたのど越しの良さが特徴で、シンプルながらも奥深い美味しさを楽しめます。冷水でしっかり締められた麺は歯ごたえがあり、醤油ベースのつゆにつけていただくと、ほんのり甘みとコクが広がります。 薬味のネギや刻み海苔がさらに風味を引き立て、最後の一口まで爽やか。暑い夏に訪れる人々がこぞって注文する理由も納得です。観光客にとっては珍しい“山形ならではの冷たい中華麺”として、ぜひ味わっていただきたい一品です。 看板メニュー「担々麺」は自家製ラー油が決め手 「ますもと食堂」といえば、外せないのが担々麺。スープをひと口飲んだ瞬間、胡麻の香ばしさとコクが口いっぱいに広がります。特製の自家製ラー油と甜麺醤を使い、深みのある辛さと旨みを演出。ピリッとした刺激の中にまろやかさがあり、辛さが苦手な人でも思わずレンゲが進む絶妙なバランスです。 麺はスープとよく絡む中太麺。ひき肉や青菜との相性も抜群で、最後までスープを飲み干したくなるほどの完成度。夏には豆乳を加えた「冷やし豆乳担々麺」も登場し、辛さを抑えたマイルドな味わいで子どもや女性にも人気です。 ガッツリ派に人気の「焼肉定食」 しっかり食べたい人におすすめなのが「焼肉定食」。熱々の鉄板で焼き上げられた豚肉は香ばしく、特製のタレがしっかり絡んでご飯が進みます。添えられたキャベツやサラダで口の中をさっぱりさせながら、また肉を頬張る…そんな無限ループにハマること間違いなし。 小鉢やスープも付いて栄養バランスも良く、観光で疲れた身体をしっかり元気づけてくれる定食です。温泉街散策のあとに立ち寄れば、心もお腹も大満足。地元の常連客だけでなく、観光客がリピートするのも納得のボリューム感です。 心もお腹も満たされる温泉街の食堂 「ますもと食堂」は、どのメニューも外れがない“安心の美味しさ”が魅力。シンプルな料理であっても手間を惜しまず、調味料まで手作りしているからこそ、他では味わえない深みがあります。あつみ温泉を訪れたら、温泉とセットでぜひ立ち寄りたい名店です。ノスタルジックな雰囲気と温かい接客が、旅の思い出をより一層彩ってくれますよ。 今回紹介した施設情報 住所:山形県鶴岡市湯温海甲245電話番号:0235-43-2240営業時間:11:00~14:00 17:00~21:00定休日:金曜日駐車場:6台アクセス: 酒田駅から車で約53分 鶴岡駅から車で約37分 -
山形ライフ
2025.09.10
秋田・にかほ市「TDK歴史みらい館」で未来と歴史を体感!絶品由利牛ランチも堪能してきました
テクノロジーの過去から未来へ ― TDK歴史みらい館とは 秋田県にかほ市にある「TDK歴史みらい館」は、電子部品メーカーTDKが創立80周年を記念して全面リニューアルし、2016年に新しく生まれ変わった体験型ミュージアムです。「過去・現在・未来」をテーマに、暮らしを支えてきた家電や磁気技術の歴史を学べる「歴史ゾーン」、そして2035年の未来社会を体感できる「みらいゾーン」があり、子どもから大人までワクワクしながら楽しめる施設です。 入口ではロボット・Pepperくんが秋田弁で出迎えてくれ、子どもたちは大はしゃぎ!昭和の家電に触れたり、最新のテクノロジーに驚いたりと、まるで時間旅行をしているような気分になれます。入館料は無料なのも嬉しいポイントです。 レトロ家電と最新技術にふれる「歴史ゾーン」と「みらいゾーン」 「歴史ゾーン」では、昔懐かしいテレビやラジカセ、レコードプレイヤーなどが展示され、親世代にはたまらない空間。子どもたちも「これなに?」と興味津々で、家族の会話も弾みました。 「みらいゾーン」では、電気が生まれる仕組みを体験したり、スマートミラーで「推定年齢」が表示されたりと、笑いの絶えないひとときに。幻想的な「チームラボ」とのコラボ展示では、光や映像に包まれ、大人も子どもも感動して立ち止まってしまいました。 「学ぶ」だけでなく「遊びながら体験できる」のが、この館の大きな魅力です。 レストラン「TDKゲストハウス」で味わう、秋田ならではの旬のごちそう 館内を楽しんだ後は、隣接するレストラン「TDKゲストハウス」でランチタイム。大きな窓からは日本海が広がり、眺めの良さもごちそうのひとつです。 2024年4月からはランチ受付方法が変わり、歴史みらい館の開館時間(10:00)からタブレット端末で先着受付が可能になりました。お客様の希望時間通りには案内できないこともありますが、席が用意でき次第レストランから連絡が来る仕組み。受付場所はこれまで通り歴史みらい館の受付ですのでお忘れなく。 一番人気!「由利牛の赤ワイン煮込み」 今回いただいたのは、一番人気の「由利牛の赤ワイン煮込みセット」。秋田県産の由利牛を香味野菜と一緒に長時間煮込んであり、お箸でホロホロと切れるほど柔らかい!赤ワインと秋田味噌を使ったソースはコク深く、口に入れるたびに幸せな気持ちになります。 付け合わせのじゃがいもグラタンもクリーミーで絶品。ライスかパンを選べるのですが、濃厚なソースを最後まで味わいたくてパンを追加注文してしまいました。 ボリューム満点!由利牛ハンバーグ 続いて「由利牛ハンバーグ」。由利牛を75%使用した手ごねハンバーグは、肉の旨みがぎゅっと詰まっていて、ごはんとの相性抜群。大根おろし入りの和風ソースがさっぱりとして、最後まで飽きずに食べられます。セットにはお味噌汁や漬物もついて、どこか家庭的でほっとする味わいでした。 鳥海山カレーとお子様プレートもおすすめ 出典:TDK歴史みらい館 「鳥海山カレー」は、大きなチキンレッグに鱈フライがドンと乗った豪快な一皿。スパイスの香りの奥に、秋田名物・しょっつるが隠し味で効いていて、ここでしか味わえないご当地カレーです。炙りチーズとの相性も最高で、大人も子どもも満足度大! 子どもたちは「お子様ランチプレート」を注文。ミニハンバーグや唐揚げ、ナポリタン、フライドポテトなど好きなものばかりで、笑顔が止まらない様子。ミニデザートまでついていて、家族でシェアするのも楽しいひとときでした。 未来を感じて、お腹も満たされる特別な時間 TDK歴史みらい館で過去から未来へと広がる技術の世界を体感し、レストランで秋田ならではのグルメを楽しむ…。ここで過ごす時間は、まさに「学び」と「美味しさ」が融合した贅沢なひとときです。にかほ市に訪れるなら、ぜひ家族や友人と立ち寄ってみてほしいスポット。テクノロジーに驚き、日本海を眺めながら絶品ランチを堪能する体験は、きっと心に残る一日になるはずです。 今回紹介した施設情報 住所:秋田県にかほ市平沢字画書面15電話番号:0184-35-6580営業時間:11:00~18:00定休日:日曜日・月曜日・ 貴館の定める日(開館カレンダーを参照ください)駐車場:普通乗用車50台収容可 大型バス専用駐車場有(2台収容可)アクセス: 酒田駅:車で約54分 鶴岡駅:車で約1時間13分


