悪天候時の頼れる味方。フォグランプの使い方を紹介!
みなさまは、フォグランプの正しい使い方をご存じでしょうか。
霧が濃かったり雨が激しかったりして視界が悪いときに使うものですが、使い方を誤ると対向車や後続車に迷惑がかかります。
この記事では、フォグランプの適切な使い方や注意点などを解説します。
正しくフォグランプを使うために、ぜひこの記事を参考にしてください。
フォグランプの使い方
フォグランプの使い方とスイッチの場所を解説します。
霧や豪雨のときに使う
フォグランプは濃霧や豪雨による視界不良の場面で使います。
フォグランプの「フォグ(fog)」は「霧」を意味しているのです。
具体的には、前車のテールランプが見えにくいときには車両後方のフォグランプを、対向車が見えにくいときは車両前方のフォグランプを点灯しましょう。
どちらも、自車の存在を周囲にアピールするために使います。
山形のような北国では夏頃に、内陸部では秋頃に霧が発生しやすい傾向にあります。
時期は異なりますが、どちらも日中の気温が高く、空気に多くの水蒸気が含まれており、夕方から早朝にかけて気温が下がるため、水蒸気が凝結しやすいことが理由です。
また、盆地では霧が発生することがよくあります。
日中、山頂で暖められた湿気を含んだ空気が、夜間に冷えて斜面に沿って落ちていき、盆地にたまっていくからです。
周囲を山々で囲まれた山形市街を周囲の山頂から見ると、雲海のようになっていることもあります。
霧が多い地域では、フォグランプが装備されていれば安心感が高まるでしょう。
フォグランプのスイッチはどれ?
フォグランプのスイッチは、ヘッドライトのスイッチと同様に、ウインカーレバーにあることが多くあります。フロントパネルに設置されている車種もあります。
ランプを表す半円から、光を表す3本の直線が出て、霧を表す1本の波線を貫いた絵が、フォグランプのマークです。
似たようなマークが2つある場合、3本の直線が斜め下を向いているものは前方のフォグランプ、3本の直線が水平方向のものは後方のフォグランプです。
霧が濃いときにいざフォグランプを付けようと思って手元の操作に夢中になっていると、事故につながる恐れがあります。
使用頻度は少ないかもしれませんが、戸惑わないようにスイッチの場所を覚えておきましょう。
フォグランプを使うときの注意点
フォグランプを使うときの注意点をいくつか解説します。
ヘッドライトの代わりに使ってはいけない
フォグランプをヘッドライトの代わりに使ってはいけません。
道路交通法第52条には、夜間はヘッドライトを点灯しなければならないと規定されています。
前方のフォグランプは、ヘッドライトよりも下方向を強く照らします。
遠くを照らすわけではないので、前方の歩行者や障害物に気づかず、事故につながるかもしれません。
危険なので、フォグランプをヘッドライトの代わりに点灯するのはやめましょう。
対向車への配慮が必要
道路運送車両の保安基準第30条に、フォグランプで他の交通を妨げてはいけないと定められています。
対向車に配慮して、適切にフォグランプを使いましょう。
霧が出ていないにもかかわらず前方のフォグランプを点灯すると、対向車の運転手の目をくらまして、事故につながるかもしれません。
また、後方のフォグランプは直進性があり非常に明るいため、後続車の迷惑になりやすいといえます。
決して晴れの日の夜間に点灯してはいけません。
霧が濃いときでも、自分がまぶしいと感じたのなら、対向車もまぶしいと感じているはずです。
対向車とすれ違うときはフォグランプを一時的に消すことをおすすめします。
自分の車にフォグランプが取り付けられていないとき
自分の車にフォグランプが取り付けられておらず、濃霧のときに困った経験がある方もいるかもしれません。
フォグランプを取り付けなくても、法的に問題ないのでしょうか。
フォグランプの取り付けのルールと、後付けの方法について解説します。
フォグランプは取り付けなくてもいい
フォグランプの取り付けは必須ではありません。
道路運送車両の保安基準第33条には、自動車の前面に前部霧灯(フロントフォグランプ)を、第37条には、自動車の後面に後部霧灯(リアフォグランプ)を備えることができると記されています。
近年は、フォグランプが取り付けられていない車も多くあります。
照射範囲を制御できるLEDライトが増えているためです。
ただ、霧が多い地域に住んでいる方ならば、フォグランプがあるに越したことはないでしょう。
フォグランプを後付けできる?
フォグランプの装着がオプションで用意されている車種ならば、後付け可能です。
自身でDIYして取り付けられますが、取付位置や角度、ランプの明るさが道路運送車両の保安基準で細かく決められています。
保安基準に反すると車検に通らないので、ディーラーやカー用品店、整備工場に依頼するのをおすすめします。
5,000~1万円程度の工賃で取り付けてもらえるでしょう。
まとめ
フォグランプの適切な使い方や注意点などを解説しました。
フォグランプは、濃霧や豪雨による視界不良のときに、自車を周囲にアピールするために使いましょう。ヘッドライトの代わりに使ってはいけません。
フォグランプが無くても構いませんが、後から取り付けることも可能です。
ぜひこの記事の内容を覚えておいて、適切にフォグランプを使いましょう。
フォグランプの付いている車が気になった方は、ぜひお店でチェックしてみてください。