車のモデルチェンジってなに?フルとマイナーってどう違う?
車の購入を考えて色々調べていると「モデル」という言葉が見つかります。さらにはフルモデルチェンジ、マイナーモデルチェンジという似たような言葉も見つかるでしょう。これらはいったい何が違うのでしょうか。そもそもモデルとは何なのでしょうか。
この記事では、車のモデルとはなにか、フルモデルチェンジとマイナーモデルチェンジの違い、そしてモデルチェンジ前後の車の特徴を解説します。
モデルチェンジの詳細を知って、自分の求める車をお得に手に入れましょう。
車のモデルとはいったいなに?年式とどう違う?
車のモデルとは、その車の型式や世代を指します。モデルチェンジはその名の通りモデルが変わること。内装・外装、構造、エンジンなどが変わることが多いです。
一方で、年式は新車として運輸支局に初めて登録された年のことです。年式だけでモデルを判断するのは難しく、モデルチェンジ前後で車が混在していることもあります。たとえば、2024年8月に3回目のモデルチェンジを迎えた2台の車があるとします。年式は同じ2024年でも、2024年5月に販売されれば2代目、2024年11月であれば3代目です。
フルモデルチェンジとマイナーモデルチェンジ
モデルチェンジには大きく分けてふたつ、フルモデルチェンジとマイナーモデルチェンジがあります。
フルモデルチェンジは大規模なモデルチェンジ
フルモデルチェンジは、車の内装や外装、エンジン、シャーシなどの内部構造までを含む大規模な改良のことです。車全体が大きく変わるため、同じ車種でも全く異なる車に進化することも少なくありません。一般的には、6~7年ごとに実施され、初代、二代目、三代目、と年代が上がっていきます。
たとえば、スズキ ハスラーは2014年の初代販売から2020年のフルモデルチェンジを経て、2024年7月時点で2代目です。
マイナーモデルチェンジは小規模なモデルチェンジ
マイナーチェンジは外装・内装デザインやエンジン性能の小規模な変更を指し、型式や世代は変わりません。約2~4年ごとに実施されることが多いです。あまり事例は多くありませんがビッグマイナーチェンジというのもあり、マイナーチェンジよりも大きな改良・複数の改良を指し、フルモデルチェンジよりは小規模です。
スズキ ハスラーは2014年の初代登場から2024年までに10回のマイナーモデルチェンジを経験しています。10回もマイナーモデルチェンジをしましたが、フルモデルチェンジは1回なので、存在するものは初代と二代目のみです。
モデルチェンジ前後の車を購入するメリット・デメリット
モデルチェンジ前後の車は性質が大きく異なり、メリット・デメリットが存在します。
モデルチェンジ前の車を購入するメリット
モデルチェンジ前の車を購入するメリットとして、情報収集が容易であることが挙げられます。発売後一定の期間が経過しているため、乗り心地や使い勝手のクチコミが多く集まっており、多くの意見を参考にして車を選ぶことができます。
また、不具合が発生しにくいこともメリットです。発売後一定の期間が経っているため、問題点の洗い出しが済んでいることが多いでしょう。
加えて、モデルチェンジ前の車であれば、安価で買えることがあります。一般的に、モデルチェンジ後の車のほうが人気があるためです。
デメリットとしては、最新の安全技術や運転支援機能が搭載されおらず、最新モデルと比べて安全性や利便性が劣る場合があります。また、車によってはリセールバリューが下がり、将来的に車を手放すときの買取価格が低くなる可能性があります。
モデルチェンジ後の車を購入するメリット・デメリット
モデルチェンジ後の車を購入するメリットとして、前モデルよりも性能が優れていることが挙げられます。最新モデルの車は、安全性や操作性、静音性などの性能がアップしています。また、モデルチェンジ後の車の方がリセールバリューが高い傾向にあることもメリットです。
ただし、最新装備が搭載されたモデルチェンジ後の車は、不具合やリコールが起きやすいことも頭に入れておく必要があります。
まとめ
車のモデルとはなにか、そしてモデルチェンジ前後のメリット・デメリットを解説しました。
モデルチェンジ前後の車は大きく性質が異なります。モデルチェンジ前の車は情報収集が容易で、不具合が少なく、安価で購入できる可能性が高いです。モデルチェンジ後の車は性能が優れており、リセールバリューが高い傾向があります。
安く手間のかからない車に乗りたい方はモデルチェンジ前、新しい車に乗りたい人にはモデルチェンジ後の車が適しています。どちらがいいかは人によるので、良く考えて後悔のない車選びをしてください。