車検が切れたらどうなるの?最適な対処法とリスク回避ガイド
車検は車の安全と環境保護のために欠かせない点検で、定期的に受けなければいけないと法律で決められています。ここまでは知っている方も多いと思いますが、車検切れの車を運転したらどうなるのかも知っている方は少ないかもしれません。
この記事では、車検切れの車を運転した際にどうなるのかと、気づいたときの対処法を紹介します。安全運転のためにも、ぜひ最後まで読んでください!
車検切れの車を公道で運転するとどうなるの?
車検の期限が切れた車を公道で運転すると厳しい罰則が待っています。ここでは、車検が切れているとき、自賠責保険が切れているとき、両方切れているときの3パターンを紹介します。
なお、車検や自賠責保険が切れているだけでは罰則になりません。車検切れの車で公道を走ることに罰則が定められています。
車検だけが切れている場合
車検だけが切れているときの罰則は以下の通りです。
・罰則:6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
・違反点数:6点
・免許処分:免許停止または取り消し
自賠責保険だけが切れている場合
車検は受けているけど自賠責保険が切れている場合は以下の通りです。
・罰則:1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・違反点数:6点
・免許処分:免許停止または取り消し
車検と自賠責保険の両方が切れている場合
車検も自賠責保険も切れているパターンです。
・罰則:1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金
・違反点数:6点
・免許処分:免許停止または取り消し
片方切れているだけより重い罰則があります。
車検切れが発覚する3つのシチュエーション
車検切れなんて外から見て分かるの?と思うかもしれませんが、意外とわかるんです。以下に車検切れが発覚する3パターンを紹介します。
・車検ステッカー
・ナンバー自動読み取り装置(Nシステム)
・交通違反・事故・検問
車検ステッカーを見れば簡単に車検が切れているか分かります。フロントガラスに貼られているこのステッカーには、車検の有効期限が記載されています。この期限が過ぎていると、一目で車検切れと判断できます。私たち車ユーザが車検の期限を確認するのに最も一般的で簡単な方法です。
次に、ナンバー自動読み取り装置(Nシステム)も車検切れを検出する手段のひとつです。この装置は走行中の車両のナンバーを読み取りデータベースと照合をすることで、盗難車でないか、犯罪に使われた車でないかなどをチェックします。
さらに、交通違反や事故、検問の際にも車検切れが発覚することがあります。この場合、警察が車検ステッカーやナンバーを確認し、その場で車検切れを見つけることが多いです。
車検切れに気づいたら?3つの対処法
車検切れしないように車検ステッカーをチェックして車検の時期を把握しておくのが基本ですが、もし切れてしまったときの対処法を3つ紹介します。
なお、車検切れした車で公道を走ることは禁止されているので、そのまま運転して車検場に持っていくことはできません。
・車検切れ引き取りサービスを利用する
・仮ナンバーを取得して自分で運転し、車検に出す
・車を売却するか廃車にする
ひとつめの方法は、車検切れ引き取りサービスを利用することです。専門の業者が取りに来てくれるため、車検切れの車を公道で運転することなく車検を受けることができます。費用がかかる点や、業者の空き状況によってはすぐに対応してもらえない場合もあります。
ふたつめの方法は、仮ナンバーを取得して自分で運転し車検に出すことです。仮ナンバーを市町村役所で取得し車に装着すれば、一時的に公道を走行できます。取得には自動車損害賠償責任保険証明書や申請書、本人確認書類などが必要です。仮ナンバーの有効期限は最大で5日間と短いので、迅速に車検を受ける必要があることに注意です。
最後は、車を売却するか廃車にすることを紹介します。車検切れの車は買取業者や廃棄業者に依頼して取りに来てもらうか、仮ナンバーを取得して自分で運転して持ち込みをします。売却する場合、車検が切れていると買取価格が下がる可能性もありますが、車に価値が残っていれば問題なく買い取ってもらえます。
まとめ
車検切れの車を公道で運転することの罰則や対処方法を紹介しました。
車検切れの車を運転すると厳しい罰則が科せられます。車検切れに気づいた場合はその車で公道を運転しないように注意してください。
車検切れの車を車検に持っていくには、どんな方法であれ手間とお金がかかります。そのため、車検ステッカーで車検の期限を把握して車検切れを防ぐことが重要です。