自動車の暖房時にACはオンオフどっちにするべき?
冬の寒い季節に自動車を運転するとき、多くのドライバーが暖房時にAC(エアコン)の使い方に迷っているかもしれません。特に「暖房時にACはオンオフどちらにしたらいいの?」という疑問は、多くの運転者が抱く共通の悩みです。今回は、この疑問について回答するとともに、上手な車内暖房の方法を詳しく解説します。
ACをオンにしたらどうなるの?どんな効果があるの?
ACはエンジンの動力でコンプレッサーという機械が動き、冷媒をエアコンの中で循環させることで冷却や除湿します。冬季は車内の人の呼吸や体から発生する水分、濡れた衣服からの水分などにより、車内の湿度が高くなりがちです。窓ガラスの内側に結露が発生しやすくなります。ACをオンにすることで、この結露を防ぎ、クリアな視界を確保できます。
ACには空気清浄機能もあります。エアコンフィルターを通すことで、ほこり、花粉、微細な粒子を取り除き、車内の空気がきれいになります。特に冬季は密閉された空間で過ごす時間が長くなるため、この効果は健康面でも重要です。
ACの具体的な使用方法
ACボタンをオンにすると冷房と除湿機能が働きます。ACボタンをオフにすると送風のみです。そのため、冬季は車内を温めるだけならACはオフにしてください。もし車内の湿度が高く不快だったり、窓が曇ったりしていたらACを付けてください。車内の空気の水分が少なくなり、ガラスの曇りも徐々になくなります。曇りがなくなったら再度ACをオフにしましょう。
ACに関するよくある質問
ACに関してよくある質問を4つ紹介します。
ACで車内が冷えない!原因は何?
ACが効かない主な原因は3つあります。1つ目は冷媒ガスの不足。ACは冷却のために冷媒を使っており、これは経年で減っていきます。冷媒が少なくなると、冷却機能が低下します。2つ目はコンプレッサーの故障。冷媒を循環させる重要な部品で、これが壊れると冷たい風が出なくなります。3つ目はフィルターの詰まり。ホコリがたまると風の通りが悪くなるので効率よく空気を送り込めなくなります。ACに不調があると感じたら、ぜひプロにご相談ください。
ACを付けると燃費が悪くなるって本当?
ACを使うとエンジンに負荷がかかり、燃費が5~20%程度悪化します。ただし、運転状況や車種によって影響の度合いは変わります。高速道路では窓を開けると空気抵抗で燃費が悪くなるため、エアコンを使った方が効率的な場合もあります。状況に応じて使い分けましょう。
内気循環、外気導入はどっちがいいの?
内気循環は冷暖房の効率を上げたいときに便利です。一方、外気導入は車内の空気を入れ替えたいときに使います。車内を冷やしたい、温めたいときは内気循環、空気の入れ替えが必要なときは外気導入を選びましょう。
家のエアコンとはどう違うの?
カーエアコンも家のエアコンも、冷媒が熱を奪うことで空気を冷やす点は同じです。ただし、暖房のときは仕組みが違います。カーエアコンはエンジンの熱を使って空気を温めます。家のエアコンは室外機から周囲の熱を取り込み温めた空気を部屋に送ります。
そのため、カーエアコンはエンジンが温まりきっていない始動時にすぐに温かい空気が出てこない、エンジンを動かしていないと暖房が効かないという特徴があるのです。
まとめ
自動車の暖房時にACはオンオフどっちにするべき?という疑問に答えました。
基本的にはオフでよいですが、窓が曇ってきたり空気が悪くなったらオンにして除湿することで空気をリフレッシュできます。曇りが取れたら再度ACをオフにするとよいでしょう。
ACを付けっぱなしだと若干燃費が悪くなります。上手に使って冬の寒さを乗り越えましょう!