秋ならではのロケーションが楽しめる!芋煮会は馬見ヶ崎川がおすすめ
2022年秋です。
山形県民は秋になると、近くの河川敷に集まり芋煮会を楽しみます。
春の花見のように、秋には芋煮会を毎年恒例の行事として、家庭や会社など各コミュニティーの親睦を深めるために開かれます。
昨今では数々のメディアにも取り上げられ、全国に知られるほど知名度の高い行事となりました。
10月中旬、馬見ヶ崎川河川敷で芋煮会を楽しんできました。
天気は晴れで気温は20度前半、心地の良い風が吹き、外で過ごすにはちょうど良い気候。近くにある盃山や千歳山などは秋化粧を進めています。
この日芋煮会をおこなえたことで、五感が刺激されリフレッシュもでき、最高のロケーションも堪能できました。
芋煮会をするために選んだ場所は、毎年9月中に開催される【日本一の芋煮会フェスティバル】の会場近く。
イベント時には混雑するものの、この日は散歩を楽しめるくらい落ち着いた状況となっていました。
拠点は、火を起こすための釜を置けるよう、丸く大きいコンクリートが地面へ等間隔に特設されている場所です。
ほかにも丸いコンクリートを拠点とし、テントやタープを張って芋煮を楽しんでいる人を見かけました。
近隣のスーパーでは、鍋、ゴザ、網、鉄板などの貸出と材料購入が予約制でできますので、自宅からの持ち物を少なくしたい場合は、そちらを利用すると良いでしょう。芋煮初心者の方にもおすすめです。
鍋を乗せる釜は、ほとんどの人はホームセンターや通販で購入しますが、この日我が家は現地にある大きめの石で釜作りに挑戦しました。
鍋が傾かないように高さを調整しながら石を並べ、薪をくべやすいように手前を少し開けます。
自然の道具を使うことでサバイバル感を味わうことができ、一体感も生まれるので、団体で芋煮会を開いた際にはぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
天然の素材を使ったためか、作った芋煮はいつもよりも深見のある味わいに感じました。この日作った芋煮も大成功です。
さて、芋煮のレシピが気になる方に、一つの例として我が家のレシピを挙げさせていただきます。
■材料
- 里芋
- 長ネギ
- 牛肉
- こんにゃく
- しめじ
- マイタケ
- 醤油風調味料
- 日本酒
- 砂糖
- 水
「多いかな?」と思うくらいの量からスタートし、少しずつ味を整えていく過程が醍醐味なので、あえて分量は書きません。
そしてレシピはあくまでも我が家流の材料です。
プラスして豆腐、ふ、ごぼうなどを入れる家庭もあります。また、山形内陸部では醤油味が主流ですが、庄内地方など海側の地域では味噌味にして豚肉を入れます。
芋煮と一口でいっても、家庭や地域によって正解が変わってくるのがユニークなところです。
芋煮を堪能した後には、カレールーとうどんを入れて、カレーうどんに味変する楽しみ方もあります。
この日は芋煮のおかわりが進み、カレーうどんまで辿り着けませんでした。カレーうどんをするためにも「多いかな?」と思う量は必要といえます。
食後は川に沿って歩き、川の一角に集まる小魚を眺めるなど、川ならではの遊びを楽しみました。
水の高さがくるぶし程度で川の流れが穏やかだったのもあり、川の向こう岸まで裸足で横切ることもできました。
川遊びをしていると、芋煮会以外にも、ランニング、ウォーキング、楽器練習などに勤しむ人達を見かけました。
この日、心地良い秋の気候に恵まれた馬見ヶ崎川は、より人が集まる場所となっていたようです。
最後に芋煮会の起源について記します。
さかのぼっていくと、江戸時代に米の不作時の対策として里芋が作られるようになった話に辿り着きます。
里芋は寒冷地での越冬が難しいので、秋に食べられるようになりました。
当時は里芋の収穫期に”芋煮会”の原型となる催事も行われていたとのこと。芋煮フェスティバルのように大きなイベントはなく、家族や仲間内など小人数で楽しんでいたようです。
芋煮会の歴史は、江戸時代から引き継がれ続けているということですね。
穏やかな秋の気候を満喫できる馬見ヶ崎川で、ぜひ今年も芋煮会を楽しみましょう。
【今回利用した場所】
〒990-0065 山形県山形市双月町4丁目6
【駐車場】
近隣に20台ほど車を駐車できるスペースあり
【アクセス】
山形駅から車で12分 3.8キロ
【イベント情報】
山形名物 日本一の芋煮会フェスティバル https://imoni-fes.jp/
Twitter:https://twitter.com/imo2man
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCi4g9RmQ7Z9Z3tNhg02vzew