タイヤの寿命はどのくらい?長持ちさせる方法をご紹介!
自動車の消耗品の中で重要なもののひとつにタイヤが挙げられます。
車の乗り心地や安全に直結するので、正しい知識を身に付けておきたいところです。
この記事ではタイヤの寿命や点検方法、長持ちさせる方法をご紹介します。
タイヤを適切に扱って安全に運転を楽しむためにも、この記事を参考にしてみてください。
タイヤの寿命を縮める要因は?
タイヤの寿命を縮める要因をご説明します。
走行による摩耗
走行するにつれてタイヤはすり減っていきます。
タイヤが摩耗すると表面の溝が浅くなって路面の摩擦力が減り、ハンドルやブレーキが十分に利かずにスリップ事故を招く恐れがあります。
事故にならずとも、タイヤがすり減って溝が1.6mm以下になると、法律で使用が禁止され車検が通りません。
車種やタイヤの種類によって変わりますが、おおよそ5,000km走行すると約1mm摩耗するといわれています。
20,000~30,000km走行したときが交換時期の目安です。
経年による劣化
走行をせずに保管していたとしてもタイヤは自然に劣化します。
紫外線や熱、酸素などにさらされ続けると、タイヤのゴムの劣化がどんどん進みます。
また、タイヤを柔軟にする成分が時間とともに揮発し、劣化していきます。
劣化が進むにつれどんどんタイヤのゴムが硬くなり、表面がひび割れていき、最悪の場合、走行中にバーストしてしまいます。
保管状況によりまちまちですが、経年劣化による寿命は製造年から4~5年が目安です。
タイヤの側面にあるアルファベットと数字の記載を見れば製造時期がわかります。
アルファベット3文字が製造工場、数字4桁が製造時期を表しています。
例えば、タイヤに「YYY1023」と記載されている場合、YYY工場で2023年の10週目に製造されたものだとわかります。
タイヤの点検方法
タイヤの劣化は分かりやすいサインがあり、だれでも簡単にチェックできます。
スリップサインの確認
タイヤの摩耗がどれだけ進んでいるかは、タイヤの表面にある「スリップサイン」を見れば確認できます。
タイヤの溝の中にある、周りより少し突出した箇所がスリップサインです。タイヤ側面の▲マークの先にスリップサインがあります。
タイヤの摩耗が進んでスリップサインがタイヤ表面にまで到達したときが、タイヤ交換タイミングの目安です。
スリップサインを2~3か月に一度、空気圧のチェックと合わせて目で見て確認しましょう。
クラック(ひび割れ)の確認
タイヤの表面にクラックがはっきりと見えてきたら、経年劣化がかなり進んでいるといえます。
タイヤの表面を2~3か月に一度、目視確認しましょう。
クラックがうっすらと見える程度ならば問題ありませんが、深さが1mm近くあるようだったらタイヤ交換のタイミングです。
また、スリップサインやクラックだけでなく、異物が刺さっていたり深い傷がついたりしていないか同時に確認しましょう。
タイヤを長持ちさせる方法
タイヤを長持ちさせる方法をいくつかご紹介します。
適正な空気圧で使用する
空気圧が足りずに車の重さでタイヤがつぶれた状態で走行するとタイヤ側面に、空気圧が高すぎて膨らんで状態で走行するとタイヤ接地面に大きな負荷がかかり、劣化が早まってしまいます。
空気圧はガソリンスタンドや整備工場、ディーラーでチェックと調整ができます。最も手軽なのがガソリンスタンドでしょう。
機器の使い方やどれだけ空気を入れていいかは、はじめてだったり慣れていない方にとっては難しいかもしれません。ぜひ店員さんに相談してみてください。
定期的にタイヤローテーションする
前輪と後輪とでタイヤの摩耗の早さが違ったり、タイヤの両端と中央部分とで偏りがあったりするため、定期的にローテーション(位置交換)することが推奨されます。
5,000~10,000kmほど走行したら、ローテーション時期の目安です。
夏タイヤから冬タイヤに入れ替える時期でついでにローテーションすると手間が減っておすすめです。
ご自身で交換するのが難しい場合は、ガソリンスタンドや整備工場、ディーラーで交換してもらいましょう。
無駄な荷物を減らす
車重が重いほどタイヤに負荷がかかり、摩耗が早まってしまうため、使わない荷物は載せないようにしましょう。
荷物を減らしても何十キロ軽くなるわけではないので大きな効果は見込めませんが、手軽に実施できます。
荷物を減らすことで燃費の向上も期待できます。
急発進、急ブレーキを減らす
急発進や急ブレーキといった荒い運転をするとタイヤに負荷がかかり、タイヤの劣化が早まります。
安全運転のためにも、急発進や急ブレーキは極力控えましょう。
屋内で保管する
直射日光や雨水でタイヤのゴムの劣化が早まってしまうため、屋内で保管するのがベストです。
やむを得ず屋外で保管する場合は、カバーをかけたり日陰に置いたり、直射日光と雨水にさらされないよう工夫しましょう。
まとめ
タイヤの消耗の原因や点検方法、長持ちさせる方法をご紹介しました。
安心安全な運転ライフのためにも、しっかり知識を身に付けて、タイヤを適切に扱うことを心掛けてください。