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スタッフブログBlog
スタッフブログ 2023.09.23

車が融雪剤で錆びる?対処方法を解説!

融雪剤で車がさびる

みなさまは、車が融雪剤で錆びる可能性があることをご存じでしょうか。

山形のような雪国では、安全に雪道を車で走行するために、融雪剤は欠かせません。しかし、融雪剤対策を十分にしないと、車に錆が発生して、車の不調や環境汚染につながることがあります。

本記事では、融雪剤の概要や弊害、融雪剤対策を解説します。

融雪剤とは?効果や主成分を紹介

融雪剤で車がさびる

融雪剤の効果や主成分を解説します。

雪を溶かす

その名の通り、融雪剤は雪を溶かすはたらきがあります。

雪が溶ける理由は、融雪剤の主成分である塩化カルシウムや塩化ナトリウムにより、水が凍る温度(融点)が下がる「凝固点降下」と呼ばれる現象が起きるためです。

また、雪が溶けるときに溶解熱が発生し、さらに周りの雪を溶かします。

凍結を防止する

融雪剤には、路面の凍結を防止する効果もあります。

塩化カルシウムや塩化ナトリウムによって水の融点が下がるので、気温が0℃以下でも、道路の水が凍結しにくくなります。

車が錆びる?融雪剤の弊害

融雪剤が車や人に与える影響を解説します。

車が錆びる

車の金属部品が錆びやすくなることが、融雪剤の弊害の一つです。

塩化カルシウムや塩化ナトリウムを含む水分が金属に付着すると、酸化=錆びが進行します。
道路に散布された融雪剤は、車で走行中にタイヤに撒き上げられ、特にボディ下部に多く付着します。

融雪剤が付着した瞬間に、車に錆が発生する訳ではありません。
しかし、車の金属部に融雪剤が付着したまま放置すると、錆が発生し進行するでしょう。

錆が進行すると、マフラーやボディ下部の部品に穴が開き、エンジン内部のオイルやフィルターを通過する前の排気ガスが漏れ出て、車の不調や環境汚染につながります。

車以外に、道路付近の構造物に融雪剤が付着して錆が発生することも問題視されています。ただ、融雪剤はコストや利便性に優れているため、多くの地域で使われ続けているのが現状です。

触ると皮膚炎を起こす可能性がある

融雪剤は、車だけでなく人にも影響を及ぼします。

融雪剤は水に溶けて発熱するので、融雪剤に触ってから手を洗わずに放置すると、皮膚炎になることがあります。融雪剤に触ったら、すぐに洗い流すことが大切です。

融雪剤への対処法と錆びないようにする予防法

融雪剤が付着したときの対処法、融雪剤が付着しても影響を最小限に抑える方法を解説します。

洗車して融雪剤を洗い流す

融雪剤が車に付着したときは、早めに洗車しましょう。

融雪剤が付着した瞬間に錆が発生する訳ではありません。
融雪剤が車に付着したときは、よく洗車して融雪剤を洗い流し水分を拭き取れば、錆の発生を防げます。

融雪剤が付着したら、1週間以内に洗車することをおすすめします。

融雪剤が付着することが多いマフラーやホイール、ボディ下部は、特に念入りに洗車することが重要です。

ボディ下部を念入りに洗車するには、洗車専門店や洗車機の下回り洗浄、コイン洗車場の高圧洗浄機が有効です。
また、高圧洗浄機を所有していれば、上向きに散水できる器具をホースに取り付けて、自宅で下回りを念入りに洗えます。

高圧洗浄機を用いて洗車する場合は、カメラやセンサーなどの電装部品、ゴム部品の破損を防ぐため、高圧洗浄機の水をそれらに直接当てないように気を付けましょう。

車をジャッキアップすれば、より丁寧に下回りを洗浄できます。ジャッキは平坦で硬い場所で使い、ぐらつきがないか確認してから洗浄作業を始めましょう。

洗車後は、十分に水分を拭き取りましょう。融雪剤を洗い流せても、水分が付着したまま放置すると細かな傷から水が侵入し、錆が発生します。
ただし、ボディ下部の水分を拭き取るのは難しいかもしれません。ホイールやマフラーなど、無理なく手が届く範囲で構わないので、乾いたタオルで十分に水分を拭き取りましょう。

前述した通り、融雪剤が皮膚に付着すると、炎症が起きる可能性があります。
手袋や長靴、汚れてもいい服を着用してから洗車作業を始めましょう。融雪剤が皮膚に付着したときは、速やかに水で洗い流してください。

コーティングする

融雪剤による錆の発生を防ぐために、コーティングするのも有効です。

ディーラーやコーティング専門店で、ボディ下部にアンダーコート(防錆塗装)をしてもらいましょう。
コーティングすることで、車に融雪剤が付着しても金属部にまで融雪剤が浸透せず、錆の発生を防げます。

車の大きさによりますが、コーティング費用は2万円前後です。

冬場に冷たい水での洗車作業は辛く、場合によっては水が凍結して十分洗車できないこともあります。
雪が降る前の9~10月頃に、コーティングしておくことをおすすめします。

車のボディ下部は特に、飛び石でコーティングが剝がれやすいので、1~2年ごとにコーティングし直すことが大切です。

まとめ

融雪剤の概要や弊害、融雪剤対策を解説しました。

融雪剤に含まれる塩化カルシウムや塩化ナトリウムにより、水の融点が下がり雪を溶かす一方で、車が錆びることがあります。

車に融雪剤が付着したら、特にボディ下部を十分に洗車することが大切です。ボディ下部にコーティングするのもおすすめです。

ぜひ本記事を参考にして、融雪剤対策を十分に施し、車に錆が発生するのを防ぎましょう。