チャイルドシートは必要か。法律や取り付けの注意点を解説!
チャイルドシートは、小さな子供の身を守るために重要なものです。
正しく取り付けないと、追突事故に遭った際や急ブレーキをかけた際の衝撃で、子どもが大けがをする恐れがあります。
本記事では、チャイルドシートの必要性や、取り付け前・取り付け時の注意点を解説します。
チャイルドシートは義務!必要性を解説
チャイルドシートの必要性を解説します。
6歳未満の幼児に対する着用義務がある
6歳未満の幼児を車に乗せる際には、道路交通法でチャイルドシートの着用が義務付けられています。
6歳未満の幼児をチャイルドシートなしで車に乗せると「幼児用補助装置使用義務違反」に該当し、違反点数1点が科されます。
チャイルドシートを正しく使わずに小さな子どもを車に乗せると、追突事故時だけでなく、急ブレーキ時でも、子どもの頭が車内の座席や天井に強く打ち付けられる恐れがあり、危険です。
警察庁の公表によると、チャイルドシート不使用者の致死率は、適正使用者の約4.6倍もあります。
子どもを抱っこして車に乗ること、抱っこ紐で代用することも道路交通法違反です。
追突事故が起きた場合、人間の力や抱っこ紐では子どもを支えられません。
子どもがシートベルトを着用していても、衝突時にシートベルトからすり抜けたり、首や腹部が圧迫されたりして、大けがをする恐れがあります。
チャイルドシートの取り付けミスに注意
チャイルドシートを取り付けていても、取り付けミスがあると本来の機能が発揮できません。
警察庁によると、取り付けられたチャイルドシートのうち、4~5割は適切に取り付けられていないと発表されています。
製品の取扱説明書、メーカーの公式サイト、警察庁や国土交通省が公表している注意事項をよく読んで、正しく取り付けましょう。
警察庁や国土交通省は、必ずチャイルドシートを使うこと、後部座席に子どもを乗せること、国の基準に適合した製品を使うことを促しています。
チャイルドシートを取り付ける前に確認すること
チャイルドシートを取り付ける前に確認することがいくつかあります。
・チャイルドシートのサイズが子どもに合うかを確認する
・自車に合うか確認する
・部品がすべて揃っているか確認する
確認を怠ってむりやり車に取り付けると、走行中に外れて、事故につながるかもしれません。
取り付け前に十分確認しましょう。
チャイルドシートのサイズが子どもに合うかを確認する
取り付け前に、製品の取扱説明書やメーカー公式サイトを見て、チャイルドシートのサイズを確認してください。
チャイルドシートには、大きく分けて3種類のサイズがあります。
・乳児用:体重13kg未満(身長70cm以下、新生児~1歳くらい)
・幼児用:体重9~18kg(身長65~100cm以下、1~4歳くらい)
・学童用:体重15~36kg(身長135cm以下、4~10歳くらい)
各サイズが対象としている年齢や体重、身長はあくまでも目安であり、メーカーや製品によっても多少異なります。
子どもの体格に合わせてチャイルドシートを選びましょう。
自車に合うか確認する
チャイルドシートを取り付ける前に、自車に適合しているか確認しましょう。
自車に合っていないチャイルドシートは、そもそも取り付けられなかったり、取り付けられても不安定だったりします。
無理に取り付けると、走行中に外れて事故が起こる恐れがあるので、必ず自車に適合したチャイルドシートを入手しましょう。
製品の取扱説明書やメーカー公式サイトに適合車が記載されていない場合は、直接メーカーに問い合わせてください。
部品がすべて揃っているか確認する
取り付ける前に、チャイルドシートの部品が揃っているか、破損していないか、取扱説明書と照らし合わせて確認してください。
部品が揃っていない、または破損しているにもかかわらず取り付けると、走行中に外れる恐れがあり危険です。
特に、友人・知人から譲り受けた場合や中古で購入した場合は、念入りに確認しましょう。
取扱説明書が付属していなくても、メーカーの公式サイトに掲載されていることがあります。
取扱説明書がどこにも見当たらないときは、説明書はどこかに掲載されているか、説明書を送付してもらえるか、メーカーに直接問い合わせてください。
部品の不足・破損があった際、メーカーに問い合わせれば、その部品のみ購入できることがあります。
部品が入手できない場合は、使用をせず別のチャイルドシートを取り付けましょう。
チャイルドシートを取り付けるときの注意点
チャイルドシートを取り付ける際には、以下の2点に注意してください。
・後部座席に取り付ける
・説明書通りに十分に固定する
それぞれの内容を解説します。
後部座席に取り付ける
チャイルドシートは、後部座席に取り付けましょう。
助手席に取り付けると、エアバッグが作動した際に、子どもが膨張したエアバッグと助手席に挟まれて、大けがをする恐れがあります。
エアバッグは大人の頭部を安全に包み込むことを想定して設計されているため、チャイルドシートに乗っている子どもは、必要以上に圧迫されてしまうかもしれません。
チャイルドシートを助手席に乗せることは違法ではありませんが、警察庁や国土交通省は、後部座席への取り付けを推奨しています。
説明書通りに十分に固定する
チャイルドシートを取り付ける際には、説明書通りに十分に固定しましょう。
固定が不十分だと、走行中にチャイルドシートが外れて、事故につながるかもしれません。
チャイルドシートの誤用の中では、「腰ベルトの締め付け不足」が約6割にも上ります。
座席とチャイルドシートの間に隙間がないように固定することが大切です。
取り付け後にチャイルドシートを揺すって、ぐらつきがないか確認してください。
また、子どもを乗せる前にも、取り付けにゆるみがないか確認しましょう。
まとめ
チャイルドシートの必要性や、取り付け前・取り付け時の注意点を解説しました。
製品の取扱説明書やメーカー公式サイトをよく読み、適切に取り付けることが大切です。
ぜひ本記事を参考にして、子どもの安全のために、正しくチャイルドシートを取り付けましょう。