軽自動車EVの特徴や代表車種を紹介します
EVとは動力にガソリンを使わず、電気だけで走行する車のこと。環境問題が叫ばれる昨今、普通自動車だけでなく軽自動車のEVも販売され始めています。
本記事では軽自動車のEVのメリット・デメリット、市販されている車種を紹介します。
どんどん盛り上がるであろうEV業界。気になる方はぜひこの記事を参考にしてください。
軽自動車のEVのメリット・デメリット
軽自動車のEVのメリット・デメリットを紹介します。
軽自動車のEVのメリット
軽自動車のEVのメリットは以下の2つです。
・軽自動車とEVの使用目的が同じ
・普通車のEVと比べて安価
軽自動車とEVの使用目的が同じなので、相性がよいといえます。
軽自動車は長距離を走らず、買い物用や出勤用に使う方が多くいます。
EVはガソリン車に比べて出先で充電できる場所が少ないというデメリットがありますが、軽自動車のちょっとそこまで行く使い方であれば、充電が少なくなる前に自宅に戻ることが容易です。
また、普通車のEVと比較して安価です。
2023年12月現在、人気の軽自動車Evの日産 サクラは254万8700円から、普通車EVの日産 リーフは408万1000円からです。
環境のことを考えてEVにしたいが普通車は高価で悩んでいる、という方に軽自動車EVはぴったりです。
軽自動車のEVのデメリット
軽自動車EVのデメリットは以下の2つです。
・ガソリン車より高価
・ガソリン車より航続距離が短い
軽自動車EVはガソリン駆動のものと比べて高価です。
2023年12月現在、前述した軽自動車Evの日産 サクラは249万4000円で、日産 デイズは143万7700円からと、同じ軽自動車でも1.5倍ほど高く設定されています。
また、航続距離が短いこともデメリットに挙げられます。
おなじく2023年12月現在、フル充電で日産 サクラは180km、満タン給油の日産 デイズは629.1kmと、同じ軽自動車と比べて1/3程度です。
軽自動車のEVの車種
軽自動車のEVの代表的な車種を紹介します。
・日産 サクラ
・三菱 eKクロスEV
・三菱 ミニキャブEV
日産 サクラ
軽自動車EVで最も有名であろう車種が、日産 サクラです。
サクラは三菱と共同開発されています。
サクラの特徴は、上位グレードには運転サポート機能の「プロパイロット」が標準装備されていることです。
プロパイロットは高速道路や自動車専用道路での運転を支援する機能。速度や車線維持を自動アシストしてくれるため、ハンドルから手を放しても運転ができます。
航続距離はフル充電で180kmとガソリン車や普通車EVと比べると短めですが、プロパイロットにより高速道路を走って遠くまで行きたいユーザーの需要も満たしています。
街乗りメインで、たまに旅行にも行きたい方におすすめです。
三菱 eKクロスEV
eKクロスEVは三菱が販売している軽自動車EVです。
先に紹介したサクラは日産と共同開発されたと説明しました。つまり、eKクロスEVは三菱版のサクラともいえます。実際、eVクロスEVの中身はサクラとほぼ同じです。
サクラと違う点は、上位グレードでも運転サポート機能「マイパイロット」が標準装備でなくオプションであることです。
eKクロスはガソリン車もあり、そちらは上位グレードにはマイパイロットが標準装備です。
eKクロスEVはあくまで街乗りメイン、高速道路で走りたい方はeKクロスを選択してください、という三菱の方針があるのかもしれません。
そのため、街乗りしか使わない方におすすめです。
三菱 ミニキャブEV
三菱 ミニキャブEVは商用車で、2023年12月現在で唯一の軽バンEVです。
航続距離はフル充電で180kmと他の軽自動車EVと同程度です。
2023年12月現在、軽バンでEVを選ぼうとしたらミニキャブEVしか選択肢はありません。
しかし、トヨタ・ダイハツ・スズキが共同開発で2023年度中に、ホンダが2024年春にEVの商用軽バンを販売する予定にあります。
軽バンのEVは、今とても注目度の高いジャンルだといえるでしょう。
軽自動車のEVが向いている人
軽自動車のEVは、以下のような方におすすめです。
・維持費を抑えたい人
・近距離走行が多い人
・小型車に乗りたい人
それぞれ解説します。
維持費を抑えたい人
車の維持費を抑えたい人は軽自動車EVがおすすめです。
車の維持費で大きいものに税金、燃料代、保険代の3つが挙げられます。
EVは「グリーン化特例」「エコカー減税」がフルに受けられるため、新車登録年度の翌年分の自動車税が75%減税、新車登録時と初回車検時の重量税が100%減税されます。
続いて、燃料代を比較します。
1万km走ったとき、燃費やガソリンの価格にもよりますが、ガソリン代は10万円は超えるでしょう。EVであれば5万円程度と、およそ半分です。
ただ、保険代はガソリン車もEVも同じです。
これらより、走行距離をはじめとする乗り方にも左右されるとはいえ、年間で5万円程度は軽自動車EVのほうが安くなる可能性があります。
近距離走行が多い人
軽自動車EVは近距離走行が多い人におすすめです。
2023年12月現在、フル充電で日産 サクラは180km、満タン給油の日産 デイズは629.1kmと、同じ軽自動車と比べて航続可能距離が短いです。
ただ、買い物や通勤利用がメインの方にとっては、180kmも走れば十分でしょう。毎日自宅でフル充電をすれば、航続距離が少ないデメリットは簡単に解消できます。
小型車に乗りたい人
EVかつ小さい車に乗りたい方にもおすすめです。
軽自動車EVは普通車EVと比べて小型なので、狭い道路を運転する自信がない方にとって安心感があります。
運転に自信がないけどEVに乗りたい、という方に軽自動車EVはぴったりです。
まとめ
軽自動車EVについて解説しました。
軽自動車EVのメリットは、普通車のEVと比べて初期費用含め安価で、ガソリン車のEVと比べると維持費が安いことです。
デメリットはフル充電でも航続距離が短いことですが、街乗りメインの方にとっては問題にならないでしょう。
軽自動車EVが気になる方は、ぜひ一度ご検討してみてください。