軽自動車は何年乗れるの?寿命を延ばす方法も解説
みなさまは、軽自動車は何年乗れるかご存じですか。以前は走行距離10万kmといわれていましたが、近年は軽自動車の耐久性の向上により、寿命が延びています。車を適切に扱うことでさらに寿命を延ばせます。
本記事では、軽自動車の寿命、寿命を延ばす方法、車を手放すタイミングを解説します。
軽自動車の寿命
走行距離と使用年数の観点で、軽自動車の寿命を解説します。
走行距離
軽自動車の寿命は、走行距離が10万kmに至るまでだといわれていました。
しかし、近年の軽自動車の耐久性は向上しており、適切なメンテナンスをすれば走行距離が15万km以上になるまで車を使うことも可能です。
使用年数
2005年頃は、軽自動車の平均使用年数は10年前後でしたが、近年は15年前後にまで伸びています。
メーカーの技術が向上したことで、耐久性も向上していることが要因です。
軽自動車の寿命を延ばす方法
軽自動車の寿命を延ばすためには、定期的にメンテナンスすることと車を丁寧に扱うことが大切です。それぞれの内容を解説します。
定期的なメンテナンス
軽自動車の寿命を延ばすためには、普通車と同様に定期的なメンテナンスが重要です。
エンジン内部の部品をスムーズに動かしたり、錆び付きを防いだりする役割を持つエンジンオイルは、経年により劣化し、効果を発揮できなくなります。
使用状況によりますが、走行距離が3,000~5,000kmに至ったとき、または3~6か月経過したときにエンジンオイルの交換をおすすめします。
CVT車であれば、CVTフルードの交換も必要です。CVTフルードは、無段階でスムーズに変速するための必需品です。CVTフルードは、走行時の熱の影響による酸化や、金属部品の摩耗時に発生する金属粉の混入により劣化します。
劣化したCVTフルードを使い続けると、エンジン内部の部品に目詰まりが起き、エンジンの故障につながるかもしれません。30,000~50,000kmまたは2~3年ごとの交換をおすすめします。
丁寧に扱う
軽自動車を日頃から丁寧に扱うことで、寿命が延びます。
急ブレーキや急ハンドル、急発進をすると、車のトランスミッションやドライブシャフトといった駆動系の部品に大きな負荷がかかります。
あまりにも急ブレーキや急アクセルを多用すると、駆動系部品の劣化が早まるでしょう。「急」のつく運転は控えてください。
可能な限り車を屋内に保管しましょう。直射日光にさらされる環境に車を長時間置くと、シートやインパネといった内装、ボディの塗装などの劣化が早まります。
雨ざらしの場所に置き続けると、ボディの下回りのような金属部分に錆が発生します。ガレージがない場合は、自動車用カバーで直射日光や雨を防ぎましょう。
軽自動車を酷使する場合だけでなく、長時間全く使わない場合にも寿命が縮まります。
長時間車に乗らないと、エンジンオイルがエンジン内部に行き渡りません。エンジンオイルが行き渡っていない状態で車を動かすと、エンジン内部の部品の摩耗が進み、エンジンの故障につながります。
小まめに運転することを心掛けましょう。少なくとも1か月に1度は運転することをおすすめします。
車を手放すタイミング
軽自動車を手放すおすすめのタイミングは、以下の4つです。
・自動車税が上がるとき
・車検が近いとき
・下取り価格が高いとき
・メンテナンス費用が大きな負担になるとき
それぞれの内容を解説します。
自動車税が上がるとき
新車登録から13年経過した場合、乗用自家用車の軽自動車税は年間10,800円から12,900円に上がります。自動車重量税も、13年経過時に年間3,300円から4,100円に上がります。
自動車税が上がるタイミングを区切りとして、車を手放すかどうか検討してみましょう。
車検が近いとき
2年に一度の車検が近いときも、車を手放すタイミングとしておすすめです。
使用年数や走行距離が長くなると、部品の劣化が進みます。車検を通すための修理・メンテナンス費用が高額になるケースがあります。高額な費用をかけて車検を通しても、下取り価格が車検費用を上回るとは限りません。
車検を通した後ではなく、車検前に車を手放すことをおすすめします。
下取り価格が高いとき
下取り価格が高いときを見計らって車を手放すことをおすすめします。
軽自動車の耐久力は年々向上していますが、10年落ちの車、走行距離が10万km以上の車は、査定額が非常に低いことが一般的です。使用年数10年または走行距離10万kmに至る前に買い取ってもらうことをおすすめします。
少しでも高く売るために、複数の業者で見積をとりましょう。海外では、日本車は品質が高いとされています。海外輸出に力を入れている業者であれば、10年落ちの車または走行距離10万km以上の車でも高く買い取ってもらえるかもしれません。
メンテナンス費用が大きな負担になるとき
メンテナンス費用が大きな負担になるときも、車を手放すおすすめのタイミングです。
使用年数・走行距離が長いほど、部品が劣化し、修理やメンテナンスにかかる費用が高額になります。あまりにも古い車だと、交換部品を入手することに苦労するかもしれません。
無理に使い続けるより、新たに車を購入するほうが安価に済むことがあります。修理・メンテナンスがあまりにも高額だと感じた場合は、車の売却を検討してください。
まとめ
軽自動車の寿命、寿命を延ばす方法、車を手放すタイミングを解説しました。
軽自動車を適切にメンテナンスし、丁寧に運転すれば、15万km以上の走行距離や15年以上の年数でも使えるかもしれません。
やむなく軽自動車を手放す場合は、自動車税が上がるときや車検が近いときに手放すことをおすすめします。
ぜひ本記事を参考に、愛車の寿命を伸ばしましょう。