軽自動車の除雪・発進トラブル対策!雪にハマったときどうする?
冬の山形では、朝起きたら車が雪に埋もれていたり駐車場から出ようとしてタイヤが空回りすることがあります。
特に軽自動車は車体が軽いため、雪にハマる(スタックする)リスクが普通車より高めです。
この記事では、雪国でよくある「発進できない」トラブルを防ぐための除雪と脱出のコツを、軽自動車向けに解説します。
なぜ軽自動車は雪にハマりやすいの?

軽自動車の特徴である「軽さ」は以下の理由で雪道では不利になることがあります。
・タイヤが雪面を押しつける力が弱く、グリップ力が落ちる
・駆動輪の下に雪が詰まりやすく、空転しやすい
・車高が低い車種では腹下が雪に乗り上げやすい
つまり、軽自動車が動けなくなるのは単にパワー不足ではなく、接地力と車高の問題が大きく関係しています。
雪にハマったときは、まずは除雪!

焦ってアクセルを踏む前にしっかり除雪することが重要です。雪にハマった状態では、タイヤが雪を掘ってしまったりうまく接地しなかったりして、どんなにパワーをかけても抜け出せません。
1. タイヤ周りを掘る
2. マフラーの周囲を掘る
3. タイヤの下に滑り止めを敷く
まず、前後のタイヤのまわり(特に駆動輪側)をスコップで掘ります。腹下に雪が詰まっている場合は、車の下部も除雪しましょう。車が雪に乗り上げた状態では、タイヤが空転しても進みません。
次にマフラー周りの除雪です。排気口が雪で塞がれると、排気ガスが車内に充満して一酸化炭素中毒になってしまう危険があります。暖気運転中に排気が詰まると非常に危険なので、必ず除雪してからエンジンをかけましょう。
最後に、タイヤの下に次のようなものを敷くと脱出しやすくなります。
・砂や砂利
・段ボール、ゴムマット、タオルなど
・脱出マット
新聞紙など薄い紙はすぐ破れて滑るため、厚手の素材を選ぶと効果的です。
雪にハマったときの発進テクニック

発進方法にも工夫が必要です。力任せにアクセルを踏むとタイヤが雪を掘ってさらに沈み込むため逆効果です。
・前進と後進で前後に車を揺らす
・アクセルを軽く踏む
・トラクションコントロール(TRC)をオフにする
「D(前進)」と「R(後退)」を交互に切り替えつつアクセルを軽く踏みます。少しずつ前後に動かして雪を押し固めるイメージです。また、アクセルは軽く踏みましょう。アイドリング付近の回転数で十分です。強く踏むとタイヤが空転し、雪面がツルツルになってしまいます。トラクションコントロール(横滑り防止)が装備されている車は、一時的にオフにすると動き出しやすい場合があります。トラクションコントロールが作動すると空転を抑えようとしてエンジン出力が制限され動けないことがあるためです。脱出後は安全のため必ずオンに戻してください。
雪でのスタック対策にできること

雪でスタックして困らないように、日頃準備をすることも大切です。
・スタッドレスタイヤの点検
・冬用装備を積んでおく
雪国ではタイヤの溝だけでなく、ゴムの柔らかさも重要です。3年以上経過したスタッドレスは硬化して性能が落ちます。2〜3年での交換を目安にしましょう。また、雪を掘ったり車を引っ張るために以下のアイテムを積んでおくとよいでしょう。
・スコップ
・脱出用のマット
・手袋や長靴
・牽引ロープ
荷室に収まるサイズのものが多く、軽自動車でも十分に積載可能です。
まとめ

雪にハマったときに大切なのは、焦らず冷静に対処することです。
・タイヤ周りや腹下、マフラー出口を除雪する
・軽いアクセルで前後に車を揺らす
・どうしても発進できない場合、ロードサービスを呼ぶ
軽自動車でも正しい対処法を知っていれば雪道は十分に走り切れます。冬の山形を安全に過ごすために、日頃から備えを整えておきましょう。


