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スタッフブログBlog
スタッフブログ 2025.12.30

雪国では軽が不利って本当?山形で逆転現象が起きる理由

「雪が多い地域で軽自動車は不利」と聞いたことはありますか?
車体が軽いので滑りやすい、パワーが弱いので深雪にハマってスタックしやすいといわれることがあります。

しかし、山形県では軽自動車が大人気で、軽自動車保有率は全国でもトップクラスです。大雪が避けられない地域なのに、なぜこれほど軽自動車が選ばれているのでしょうか。

今回はその理由を、道路環境や暮らし方、冬の交通事情といった山形特有の条件から詳しく解説します。「雪国なのに軽自動車が主役」の理由を知ることで、購入を検討中の方にも新しい視点が生まれるはずです。

なぜ一般的に「雪国で軽自動車が不利」といわれるの?

雪道を強い車の特徴として、主に以下の3つが挙げられます。

・重量が重い
・駆動方式が4WD
・最低地上高が高い

一般的に、雪道では重い車の方が滑りにくいといわれています。重い車のほうがタイヤでしっかりと地面をつかむためグリップ力が高いためです。2025年時点、最軽量クラスの軽自動車と普通自動車はそれぞれスズキ アルトの680kgとマツダ マツダ2で1,040kg。その差は360kgも違います。

また、駆動方式にも大きく左右されます。エンジンの力を4つのタイヤすべてに伝える駆動方式である4WD(四駆)が雪道には有利です。前輪が車を引っ張る力、後輪が車を押す力の両方を活用できるためです。

最後に、最低地上高が高いことも挙げられます。最低地上高とは地面から車の腹下の高さのことで、これが低いと少し雪が積もっただけでタイヤが設置しにくくなり、亀のような状態になり前に進むことができなくなります。

しかし実際には、今の軽自動車は十分に進化しています。重量は普通車より軽くなるものの、4WDが選べ、最低地上高も高めなスズキ ハスラー・ジムニーのような軽自動車もありますし、横滑り防止装置など安全装備も進化しており、さらにスタッドレスタイヤの性能も向上しています。

山形で「軽が不利にならない」最大の理由

山形県では、除雪の速さがむしろ軽自動車に追い風となっています。地域にもよりますが、市街地の除雪がとても早く行われます。夜中から早朝にかけて除雪車が入り、通勤時間帯には道路がほぼ走行可能な状態になっていることも少なくありません。除雪されている道路を走れば、最低地上高が低めの車でも通勤、買い物、送迎などは問題ありません。深い雪の中を走るということを避けようと思えば避けられるのです。

また、山形県は車社会なので家族1人1台が車を持つ家庭もあります。維持費と雪道の走りやすさを天秤にかけ、維持費の安さを選択することも合理的なのです。中には普通車も持っており、深い雪や高速道路を走る人はそちらを使うなど使い分けするケースもありますが、決まった短距離のルートを走る使い方であれば「軽で十分だ」と判断する人が多いということですね。

また、山形では軽自動車でも4WDを選ぶ人が少なくありません。中古市場でも4WD比率が高く、「まず4WDありき」で車選びをする方が多いです。加えて、先に話したように最近のスタッドレスタイヤは性能が向上しており、雪道でのグリップ、排雪性、温度変化への耐性など、昔の「軽のタイヤは不利」という常識はなくなってきています。

まとめ

一般的に雪国では軽自動車が不利と言われる反面、山形県では軽自動車のシェアが大きいことが現実です。生活圏のコンパクトさ、除雪の速さ、4WDとタイヤ性能の向上などが組み合わさることで、山形県では普通車よりむしろ軽自動車と判断される方が多いのです。

「雪国だから普通車が有利」という考えは確かに間違いではないのですが、生活スタイルによっては「軽自動車で十分」ともいえます。自分に合った車を選ぶことが、もっとも安全で経済的、そして賢い判断といえるでしょう。