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2024.07.20
エンジンブレーキをうまく使って上手な運転を目指そう
安全で快適な運転をするためには、フットブレーキとエンジンブレーキの両方を上手に活用することが大切です。AT車やCVT車はエンジンブレーキが効きにくいとはいえ、有効に活用できます。 この記事では、エンジンブレーキとフットブレーキの違い、適切な使い分け方法や注意点について詳しく説明します。エンジンブレーキのメリットを理解し、経済的で安全な運転を目指しましょう。 エンジンブレーキとフットブレーキはどう違う? エンジンブレーキとは、アクセルペダルを離しエンジン回転数を下げることで速度を減少させる方法です。平坦な道でアクセルを離すと自然に速度が落ちることが分かると思います。それが、エンジンブレーキが効いている証拠です。 エンジンブレーキは緩やかな減速に適しており、具体的には長い下り坂や急な下り坂ではエンジンブレーキを使ってフットブレーキの過熱を防ぐケースが多くあります。 一方、フットブレーキはブレーキペダルを踏むことでブレーキパッドをディスクに押し付けて摩擦を発生させ、速度を落とす方法です。誰もが「ブレーキ」と聞くとこちらをまずに思いつくのではないでしょうか。 エンジンブレーキは急な停止やエンジンブレーキで減速したあとに速度を完全に落とすために使います。信号や横断歩道で止まるとき、危険の回避のため急停車するときですね。 AT車やCVT車は、その構造上MT車よりエンジンブレーキが効きにくいです。そのため、エンジンブレーキを意識して使っている方は、MT車乗りより少ないのではないでしょうか。 エンジンブレーキはこんなときに使おう エンジンブレーキを活用すべき場面は、たとえば以下の通りです。 ・長い下り坂や急な下り坂:フットブレーキの過熱を防ぐためにエンジンブレーキを使います。・高速道路:エンジンブレーキでスムーズに減速し、渋滞を引き起こさないようにします。・信号の手前:前方に赤信号が見えたら、エンジンブレーキで徐々に速度を落とし、停止線に近づいたらフットブレーキで完全に停止します。 上記以外にも多くの場面でエンジンブレーキは有効に使えます。 エンジンブレーキのメリット・デメリットと注意点 エンジンブレーキのメリット・デメリット、注意点を紹介します。 エンジンブレーキのメリット エンジンブレーキを使う主な利点は以下の通りです。 ・ブレーキの過熱を防げる・ブレーキパッドの寿命を延ばす・燃費が向上する フットブレーキは使いすぎると、発生する熱によってフェードロック現象やペーパーロック現象を引き起こします。引き起こします。簡単な説明すると、フェードロック現象は、過熱されたブレーキパッドから発生したガスがパッドとディスクの間に薄い層を作り、摩擦力が低下する現象です。ペーパーロック現象は、ブレーキオイルが過熱されて気泡になり、フットブレーキの力が伝わりにくくなる現象です。どちらにせよ、ブレーキが効きにくくなるので非常に危険といえるでしょう。 フットブレーキは、ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキパッドに伝え、その力で減速する仕組みです。ブレーキパッドは徐々に摩耗する消耗品です。そのため、エンジンブレーキをうまく使えばブレーキパッドの交換頻度を下げられるので、経済性が高まります。 また、ブレーキをかけることは、高いガソリンを燃やして作った推進力をゼロに近づけているともいえます。エンジンブレーキをうまく使と、せっかく作ったエネルギーの損失を最小限にできます。 エンジンブレーキのデメリットとうまく使うための注意点 ただし、エンジンブレーキには以下のデメリットがあります。 ・ブレーキランプが点灯しない・車種によって効き具合が違う・MT車の場合、適切な速度でないとシフトダウン時にエンジンに負担がかかる そのため、エンジンブレーキを使う際には以下の点に注意してください。 ・フットブレーキを軽く踏んで、後続車に減速することを伝える・新しい車を運転するときは、ブレーキの利き具合を早めに確かめる・MT車は、十分にスピードを落してシフトダウンする エンジンブレーキ時はブレーキランプが点灯しないため、後続車に減速を知らせるためにはフットブレーキを軽く踏むことが必要です。また、フットブレーキもそうですが、車種ごとにブレーキの効きが少し異なります。新しい車を運転する際には最初にどのくらいブレーキが利くかを確かめましょう。最後に、MT車は速度をしっかり落としてからシフトダウンしてください。ギアがローに近づくほどエンジンブレーキが強く効きますが、急にギアを落すとエンジンへの負担が高まります。 まとめ エンジンブレーキとフットブレーキの違いや使い分け、エンジンブレーキを使用すべき場面について説明しました。 それぞれのブレーキは異なる役割を持ち、適切に使い分けることで安全で効率的な運転が可能になります。エンジンブレーキを上手に使い、フットブレーキと併用することで、快適なドライブを楽しんでください。 -
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2024.07.01
レギュラー、ハイオク、軽油の違いってなに?間違えて入れたらどうなる?
ガソリンスタンドで給油できるガソリンの種類は、レギュラー、ハイオク、軽油の3つがあります。車種ごとに適した種類のガソリンがあり、間違えて給油したときに起こること、対処法をご存じでしょうか。 今回は、ガソリン、ハイオク、そして軽油の違いについて詳しく見ていきます。、そして誤って違う燃料を入れてしまった場合の影響についても触れていきます。 なお、現行の軽自動車にはすべてレギュラーが指定されています。ややこしいですが、軽自動車だから軽油というわけではないので、注意してください。 ガソリン3種類のそれぞれの違い ガソリンの種類、レギュラー・ハイオク・軽油の特徴を解説します。 最も一般的!レギュラーの解説 レギュラーはもっとも多くの自動車で使われているガソリンで、オクタン価は89.0以上です。 オクタン価とは、燃料のノッキング(異常燃焼)に対する耐性を示す指標でです。数値が高いほどノッキングしにくいという特性があります。 レギュラーガソリンは、その手軽さとコストの低さから、多くの一般的な車で利用されています。エンジンの設計がレギュラーガソリンに最適化されているため、普通に運転する限り問題はありません。ただし、高性能エンジンやターボチャージャー付きなどパワーのある車には、後述するハイオクの方が適している場合があります。 パワーのある車に!ハイオクの解説 ハイオクはプレミアムガソリンとも呼ばれ、オクタン価が96.0以上と高いのが特徴です。 ハイオクは高性能エンジンやスポーツカーに向いています。パワーのある車は、そのパワーを引き出すためエンジン内での燃料を効率よく燃やすことが求められます。そのため、圧縮してもノッキングや自己着火しにくいハイオクが適しているということです。 また、ハイオクは燃やすとゴミが出やすいため、洗浄剤が多く含まれていることも特徴です。エンジン内をクリーンに保つ効果もあります。 一方で、ハイオクはレギュラーガソリンに比べて価格が高めです。そのため、特に高性能車や指定された場合を除き、一般的な使用にはレギュラーガソリンで十分なことが多いです。 ディーゼル車に使う!軽油の解説 軽油はディーゼル車で使われる燃料です。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと違い、空気を圧縮して高温にし、そこに軽油を噴射することで自己着火させる仕組みです。なお、ガソリンエンジンはガソリンと空気の混合気体に火花を散らして着火する方式です。 ディーゼル車は燃費が良くパワーがあることが特徴です。これは長距離運転や大型車にとって大きな利点です。 しかし、軽油は排気ガス中の環境負荷物質が多いデメリットもあります。そのため、ディーゼルエンジンの排出ガス規制がどんどん厳しくなってきています。たとえば、東京ではディーゼル車規制があり、一定の基準以下のディーゼル車は乗り入れできません。 間違えて違う燃料を入れてしまったときの影響 車に誤った燃料を入れてしまった場合、どのような影響があるのでしょうか?それぞれの場合について見てみましょう。 ガソリン車に軽油を入れた場合 ガソリン車に軽油を入れると、エンジンは正常に動作しません。 ガソリンエンジンはスパークプラグで点火する設計になっているため、自己着火する軽油では燃焼が起こりません。軽油が燃焼室に入ると、エンジンが停止したり損傷したりするので、燃料タンクを空にしてガソリンで洗浄する必要があります。 軽自動車に軽油をいれてしまうパターンはこれに該当します。燃料タンクの洗浄という大掛かりな対応が必要なのです。軽自動車にはレギュラー、覚えておきましょう。 ガソリン車にハイオクを入れた場合 レギュラーガソリンを使う車にハイオクを入れても、通常は大きな問題はありません。 最適にガソリンが燃焼できず燃費や性能に若干の影響が出ますが、大きなダメージはありません。 ハイオク指定車にレギュラーガソリンを入れた場合 ハイオク指定車にレギュラーガソリンを入れると、ノッキングが発生する可能性があります。 ノッキングはエンジンに負担をかけ、最悪の場合エンジンの損傷を引き起こすことがあります。短期間であれば大きな問題にならないこともありますが、長期的には避けた方が無難です。 ディーゼル車にガソリンを入れた場合 ディーゼル車にガソリンを入れると、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。 ガソリンはディーゼルエンジンの高圧縮比に対応できないため、燃料噴射ポンプやインジェクターに損傷を与える可能性があります。この場合も、燃料タンクを空にして軽油で洗浄する必要があります。 まとめ ガソリン、ハイオク、軽油にはそれぞれの特徴とを紹介しました。 ガソリンは手軽でコストが低く、一般的な車に最適です。ハイオクは高性能車に向いており、エンジンの性能を最大限に引き出すことができます。軽油は燃費が良く、トルクが大きいため、長距離運転や大型車に適しています。 誤った燃料を入れると、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、車の種類や使用目的に応じて適切な燃料を選ぶことが重要です。 軽自動車と軽油は名前が似ているだけで、軽自動車にはレギュラーだと覚えておいてください。 -
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2024.06.20
軽自動車は日本独自の規格!その歴史と進化を紹介します
軽自動車は、日本独自の規格の車だとご存じでしょうか。戦後の経済復興期に誕生し、手頃な価格と経済性で多くの人々に愛されてきました。小さな車体が日本の狭い道路や生活様式によく合い、都市部での通勤や買い物、さらには商業利用まで幅広く活躍しています。 この記事では、軽自動車の歴史と進化を紹介します。「軽自動車って身近だけど、よく分からないな」と考えている方は、ぜひ一度この記事を読んでみてください。 軽自動車の誕生から普及 軽自動車の誕生から普及していく歴史を紹介します。 1949年、軽自動車の誕生 軽自動車は、第二次世界大戦後の経済復興中の日本で誕生しました。 多くの人々が手軽に購入できる自動車が必要だったためです。1949年に全長2.8m, 全幅1.0m, 全高2.0mと軽自動車の規格が初めて定められました。2024年現在の規格と比較すると、当時の軽自動車はとても小さいことが分かります。 初期の軽自動車、スズライトの誕生 1950年代から1960年代にかけて、軽自動車は大きく進化しました。 日本初の量産軽自動車は1955年に発売されたスズキの「スズライト」。当時は日本でも地域によって自動車の価格に差がありましたが、最安で37万円という驚きの安さです。続いて、ダイハツの「ミゼット」やホンダの「N360」など、様々なメーカーから個性的な軽自動車が登場し、軽自動車市場がますます賑わいました。 軽自動車の普及 1970年代から1980年代にかけて、軽自動車はさらに普及しました。 この時期には、燃料効率の向上や排気ガス規制への対応が求められるようになり、技術的な進歩が続きました。1979年に発売されたスズキの「アルト」は、このころの軽自動車の代表格です。全国統一価格で47万円と、その低価格と優れた燃費性能が高く評価されました。 また、この時期には、軽トラックや軽バンなど、商用車としての軽自動車も多く登場し、農業や小規模事業者にとって重要な存在となりました。 このころに、排気量の規制は360ccから550ccにアップしました。小さな排気量では苦しくなったためです。大きさの規制 も、全長3.2m、全幅1.4m、全高2.0mと拡大されました。 安全性、快適性、環境性能が求められる現代の軽自動車 1990年代以降の軽自動車の進化を紹介します。 安全性や快適性が求められるようになる 1990年代以降の軽自動車に求められたものは、安全性や快適性の向上です。 エアバッグやABS(アンチロック・ブレーキ・システム)などの先進的な安全装備が搭載されるようになりました。今ではどんな車にも付いている安全装備は、このころに装着されるようになったということです。デザイン面でも多様化が進み、スタイリッシュな外観を持つモデルや、内装の質感を高めたモデルが増えました。 規制も変わり、1990年には排気量は660cc、全長は3.3mに、1998年には全長3.4m、全幅1.48mとなりました。これは2024年6月現在と同様です。 環境に配慮した自動車が求められる 2010年代に入ると、環境問題への関心が高まり、軽自動車にもハイブリッド車や電気自動車の導入が進みました。 特に、三菱の「i-MiEV」や日産の「デイズ」など、電動化を取り入れた軽自動車はエコカーとして注目を浴びました。2022年には電動の軽自動車、日産「サクラ」が販売され、大注目を浴びました。これにより、軽自動車はますます便利で環境に優しい選択肢となりました。 軽自動車の未来はどうなる? 現在、軽自動車は経済性、コンパクトさ、環境への配慮が多くの消費者に支持されて、日本の車文化の一部として確立されています。自動運転技術の導入や、より高性能な電動化技術の開発によりさらなる進化を遂げることでしょう。 さらに、軽自動車は海外市場への進出も視野にあります。2024年現在、日本車メーカーは普通車も含めた車の80%を海外で販売しています。軽トラがアメリカで人気があることもありますし、軽自動車は日本のみならず、世界中でその存在感を増していくかもしれません。 まとめ 軽自動車は、戦後の日本で生まれ、長い年月をかけて進化してきました。経済的でコンパクトなその特徴は、多くの人に愛されています。今では、安全性や快適性もあり高性能で、デザインもおしゃれな車種にあふれています。未来には、自動運転やもっと進んだ電動化も期待されており、さらに便利で環境に優しい車になるでしょう。 軽自動車の歴史を振り返ると、その成長と共に日本の車文化も豊かになってきたことがわかります。これからの軽自動車の進化にも目が離せませんね。 -
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2024.06.01
スマートキーの注意点を紹介!知らないと違反になる可能性もある!?
以前は、車にキーをさしてドアを開けたりエンジンをかけたりしていました。今ではすっかりそんな光景は少なくなり、スマートキーを使って物理キーなしでドアロックの開閉やエンジンのオンオフを操作しています。 ただ、便利な技術ですが、いくつかの重要な注意点があることをご存じでしょうか。これらの注意点を知らずに使用すると、道路交通法の違反につながる可能性があります。 本記事では、スマートキーの利用に際して注意すべきポイントを紹介し、安全かつ正確にご利用いただくためのガイドラインを紹介します。スマートキーを使用する際には、ぜひこの情報を参考にしてください。 エンジンをかけたまま車を離れるときが特に要注意! スマートキーを持って車を離れるとき、特にエンジンをかけたまま離れるとどうなるのでしょうか。 ・ドアをロックできない・警告音が鳴り響く・スマートキーなしでも車の操作ができてしまう エンジンを起動したままでスマートキーを持って車を離れたとき、外からスマートキーを使ってリモートでドアをロックすることはできません。 何らかの理由でエンジンが稼働中でも外からドアロックしたい場合は、スマートキーに内蔵されているメカニカルキー(物理キー)を使って、車のドアの鍵穴に差し込んで施錠する必要があります。また、解錠する際も同様にメカニカルキーを利用することになります。 また、大きな警告音が鳴るので周囲の方に迷惑をかけてしまいます。エンジンをかけたまま車を離れると、スマートキーなしでも車を操作でき盗難に遭う可能性が高くなるため、このような警告音が鳴ります。 そもそもエンジンをかけっぱなしで車を離れてはいけない 実は、そもそもエンジンをかけっぱなしで車から離れると、以下ふたつの道路交通法に違反しているとみなされる可能性があります。 第七十一条五「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。」第七十一条五の二「自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること。」出典:e-Gov 「車両等を離れるときは、その原動機を止め」と記載があります。つまり、エンジンを止めてから車から離れるようにということです。また、「その車両が他人に無断で運転されることがないように」ということは、施錠をして車から離れるように、という意味にとらえることもできます。 また、地域によっては条例でアイドリング自体を禁止しています。何分以上のアイドリングを禁止するなど細かいところはそれぞれ違いますが、環境問題や近隣住民への迷惑行為の低減が目的であるところは共通です。 山形県ではアイドリングを禁止する条例はありませんが、無駄なアイドリングをやめるなどエコドライブを推奨しています。 スマートキーは便利なだけでなくデメリットもある 非常に便利なスマートキーですが、以下のデメリットもあるので注意してください ・リレーアタックの被害にある可能性がある・電池切れや故障時に使えなくなる・スペアキーの作成が高額 リレーアタックとはスマートキーを搭載した車を標的とした、車両盗難の手口のひとつです。攻撃者は対象の家の玄関に置かれたスマートキーから放出される微弱な電波を不正に読み取り、車のロックを解除します。この手口により、全国で自宅駐車場から車が盗まれる事件が報告されています。特に、ランドクルーザーやアルファードなどの高級車がよく狙われています。 リレーアタック対策は、スマートキーを金属製のケースに入れ電波を遮断する方法が確実です。また、スマートキーを家に置く際には、外から離れた場所に置くように心がけましょう。 また、さらにデメリットのひとつとして電池が切れた際や故障時にドアを施錠・解錠できないことも挙げられます。そのような場合は、スマートキー内部にあるメカニカルキーを鍵穴にさして施錠・開錠してください。エンジンの始動方法は車種によりますが、電池切れのスマートキーをエンジン始動ボタンに近づけて反応させたのちに、エンジン始動ボタンを押す手順を踏むケースが多いです。 最後に、スペアキーの作成は専門的な技術がいるため数万円かかります。従来の物理キーだと1000円ほどで複製できることより、スマートキーが高価だと実感いただけると思います。 まとめ スマートキーについて普通のキーとの違いや注意点を解説しました。 今回紹介した注意点は、たとえばエンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れると、警告音が鳴り響いたり、スマートキーがなくても車の操作が可能になるなどでした。また、スマートキーを適切に保管しないと、不正アクセスや車両盗難のリスクが高まります。 スマートキーに限らずですが、アイドリングした状態で車を離れると道路交通法や地域の条例に違反しているとみなされることもあるので、その点にもご注意ください。 -
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2024.05.19
2024/3/26 山形PAスマートインターチェンジが開通!使い方を解説します
2024年3月26日、東北中央自動車道に山形PAスマートインターチェンジが開通しました。 ただ、スマートインターチェンジってなに?普通のインターチェンジとは何が違うの?と疑問に持っている方も多いと思います。使い方が分からなくてなんとなくこわい、と避けている方もいらっしゃるかもしれません。 この記事ではスマートインターチェンジの基本情報と使い方を解説します。お出かけする前に、ぜひチェックしてください。 そもそもスマートインターチェンジってなんなの? スマートインターチェンジとはなんなのか、基本情報と普通のインターチェンジとの違いを紹介します。 スマートインターチェンジの基本情報 スマートインターチェンジはETC専用の簡素なインターチェンジのことです。インターチェンジ間とインターチェンジの間に距離がある区間や、地域活性化を目的に道の駅や大きな公園などの施設の近くに設置されます。 サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に直結しているスマートインターチェンジだと、高速道路に乗り降りするときにそれらに立ち寄れます。高速道路を降りるときにお土産を買ったり、乗るときにガソリンを入れたり、便利に使えます。 ただ、スマートインターチェンジから入ってSAに立ち寄りったとき、同じスマートインターチェンジから出られないので注意してください。あくまで高速道路を使うための出入り口ということです。もし間違えてスマートインターチェンジに入ってしまったときは、ETCゲート近くのインターホンから係員に連絡し、指示を仰いでください。 普通のインターチェンジとの違い スマートインターチェンジが普通のインターチェンジと違う箇所は以下の通りです。 ・SAやPAに直結しているタイプもある・ETCのみ通過でき、現金やクレジットカード支払いはできない・ゲート通過時に一時停止が必要・場所によっては車の最大サイズの制限や利用可能時間がある・利用証明書をその場で発行できない 前述の通り、スマートインターチェンジはSAやPAと直結しているタイプもあり、高速道路の乗り降りをより便利にしてくれます。 スマートインターチェンジは、一般レーンが存在せずETC支払いのみ受け付けられます。また、一般ゲートではETCレーンをノンストップで通過できますが、スマートインターチェンジでは一時停止が必要です。大型トラックが通過できないスマートインターチェンジもあります。これは、コスト削減のために性能が抑えられた読み取り機が採用されていること、簡素で小さめに作られているためです。 なお、見かけは無人でもトラブル時に備えて事務所で待機する係員が必要です。そのため、人がいない夜間には利用できない場所もあります。 一般ゲートではETC車でも有人ゲートで利用証明書を発行できますが、スマートインターチェンジではその場での発行はできず、Webからダウンロードする必要があります。 山形PAスマートインターチェンジはどんな特徴があるの? 山形PAスマートインターチェンジは以下の特徴があります。 ・位置:山形上山ICと山形中央ICの間・利用可能時間:24時間・対象車種:ETCを搭載した全車種・アクセスしやすくなる施設:西公園 24時間かつ大型車も利用可能なので、時間や車種を気にしなくてもよいのは非常にうれしいポイントです。また、キャンプ場や芋煮広場がある西公園へのアクセスがよくなるのもありがたいです。 ユーザー目線ではありませんが、工業地域や県立中央病院へのアクセス性が向上するので、工業の活性化や医療の品質向上にも役立つことが期待できます。 まとめ 日本の山がちな地域では、インターチェンジ間の距離が広くなることがあります。スマートインターチェンジの導入により、インターチェンジ間の距離が短縮され、利便性が向上します。 山形PAスマートインターチェンジは気にしなくても大丈夫ですが、他のスマートインターチェンジには利用可能時間や車体サイズの制限などがあるため、利用する際には注意が必要です。 -
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2024.05.01
停止線を越えて停車してしまった!どうしたらいいか解説します
停止線を越えて停車してしまった経験は、だれでも一度はあるかもしれません。取り締まられるのではないか、周囲の邪魔になるのではないかと不安になる方もいるでしょう。バックで戻るかそのまま停車し続けるかも悩みどころです。 どうすればいいかはそのときの状況によって変わります。この記事では停止線を越えて停止してしまったときの対処法や越えないコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。 停止線を越えての停車は本当は法律違反!でも... 停止線を越えて停車は厳密にいえば法律違反です。以下のように道路交通法 第四十三条の内容を違反しています。 第四十三条 車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。この場合において、当該車両等は、第三十六条第二項の規定に該当する場合のほか、交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。(罰則 第百十九条第一項第五号、同条第三項)e-GOV 法令検索 「指定一時場所不停止等」や「信号無視」とみなされます。 ・指定場所一時不停止等:点数2点、普通車・軽自動車で7,000円の罰金・信号無視:点数2点で、普通車・軽自動車で9,000円の罰金 そもそも「一時停止」ってどこで何秒止まるの? 停止線を越えて停車すると法律違反になることは分かりましたが、そもそもどこで何秒止まればいいのか疑問に思う方もいると思います。 まず、場所は「車の先端が停止線より手前」です。フロントバンパーが停止線の上に位置すると「越えた」とみなされます。秒数は特に決まっていませんが、取り締まる警察官など第三者が見て明らかに停止したと判断できなければいけません。 ただ、現実には少しバンパーがはみ出すくらいで取り締まられることは少ないようです。雪や豪雨など悪天候の日は、ブレーキをかけても思ったより進んでしまい停止線をはみ出してしまうこともあります。とはいえ、厳密には法律違反なので、越えないように止まる意識を常に持つことは大切です。 停止線を越えてしまった場合の対処方法 停止線を越えてしまったときは、そのときの状況によってバックで戻るか、そのまま停車し続けるか判断してください。 バックで戻ったほうがいい場合 横断歩道の上に止まったときや交差点に進入してしまったときなど、周囲の人や車の妨げになる場合はバックで戻ったほうがよいでしょう。 ただし、その場合は死角に歩行者や車がいないか確かめてから動いてください。特に自転車は遠くに見えても意外と早く近づいてくるので要注意です。 バックするのが危険だと判断した場合は、そのまま停車し続けてかまいません。 そのまま停車し続けたほうがいい場合 交通の妨げになっていない場合は、そのまま停車し続けても問題ありません。ただ、はみ出し具合によっては大型トラックが曲がってくるときに邪魔になるかもしれないので、その場合はバックでスペースをあけてください。 停止線を越えないよう意識するポイント 停止線を越えないために意識するポイントを紹介します。 ・サイドミラーとAピラーの間から停止線が見えるくらいで止まる・停止線にはクリープ現象で近づく・人が少ない場所で練習して車両感覚をつかむ Aピラーとは運転席右前にある、フロントガラスやルーフを支えている骨組みです。車種や座席の高さに左右されますが、Aピラーとサイドミラーの間に停止線が見えるくらいで止まると、いいくらいの場所に停車できます。 また、停止線に近づくときは十分速度を落とし、アクセルを踏まない状態で車が勝手に低速で進む「クリープ現象」を利用しましょう。 最後に、車両感覚をつかむため人が少ない場所で練習するとよいでしょう。停止線ぴったりだと思っても、意外と手前で止まっているケースが多いです。 まとめ 停止線を越えてしまった場合、焦らず冷静に対処することが重要です。そのときの状況に応じて、バックするかそのまま停車するか判断してください。 この記事で紹介した対処方法を参考に、安全な運転を実現してください! -
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2024.04.23
愛犬を車に乗せてドライブするときの安全対策を紹介
愛犬とのドライブは多くの飼い主にとって絆を深める絶好の機会です。ただ、安全を確保しないと大切なペットが危険な思いをするかもしれません。そのため、自動車に犬を乗せるときに必要なことを知っておきましょう。 この記事では、愛犬を自動車に乗せる際の安全対策から、愛犬が快適に過ごせるような環境作り、さらには法律やマナーを解説します。愛犬との安全で快適なドライブを楽しむため、今回紹介する情報を把握し実践してみてください。 愛犬とドライブするときの安全対策 愛犬を車に乗せるときの安全対策を紹介します。 クレート(キャリー)を使う クレートを使うのが、最も安全で理想的な乗せ方です。シートに固定できるタイプだと、急ブレーキや事故のときに投げ出されることを防止できるので、さらに安心できます。 クレートは大きく分けてプラスチック製のハードタイプと、布製のソフトタイプがあります。ハードタイプは重く持ち運びが大変ですが、それだけ安全性が高いです。そのため、自動車に載せるのならハードタイプをおすすめします。 ペット用のシートやシートベルトの使用 愛犬を助手席に乗せたい場合、愛犬がクレートを嫌がる場合は、ペット用シートやシートベルトを使いましょう。 ペット用シートは、ブレーキ時に愛犬が飛び出さないように固定できるものを選ぶとよいでしょう。そして、シートベルトは首が引っ張られないようハーネスタイプがおすすめです。 愛犬を安全に車に乗せるときの注意点 愛犬を安全に車に乗せるときの注意点を紹介します。 ドアロックやウィンドウロックを怠らない 愛犬を車に乗せる際には、ドアロックやウィンドウロックを怠らないようにしましょう。愛犬が突然ドアを開けて脱走したり、窓から車外に頭を出してしまう危険性があります。チャイルドロックを使うのも効果的です。 愛犬が過ごしやすい車内温度にする 運転席はエアコンの風が当たって涼しくても、後部座席や荷室は空気がこもり気温が高いことがあります。エアコンの風向きや空気の通り道を工夫しましょう。 法律やマナーに関する注意点 愛犬の自動車への乗せ方によっては法律違反になります。以下の乗せ方をしないよう注意してください。 ・愛犬を膝にのせて運転する・愛犬が窓から顔を出したまま運転する 愛犬を膝にのせたまま運転するのは、道路交通法「乗車又は積載の方法」に違反とみなされることがあります。荷物を適した場所以外に載せて走行すると、この違反に該当します。6000円の罰金、1点減点が課されます。 また、愛犬が窓から顔を出した状態で運転するのは道路交通法 「運転者の義務(安全運転の義務)」に違反しています。他人に危害をおよぼさない速度と方法で運転しなければいけないという内容で、急ブレーキ時に愛犬が窓から飛び出す恐れがあるため違反とみなされます。 また、法律を犯しはしないが「停車中にノーリードでドアを開ける」はマナー違反です。ドアを開けた瞬間に愛犬が飛び出し、他の人や車に接触する恐れがあるためです。 まとめ 自動車に愛犬を乗せる際は、安全を確保するためのさまざまな注意点があります。ドアやウィンドウをロックし、気温に注意して、が快適に過ごせるような車内温度を維持することが重要です。犬とのドライブを安全かつ快適に楽しむために、この記事で紹介したポイントをしっかりと守りましょう。 -
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2024.04.03
緊急時に命を守る!発炎筒の使い方を解説
高速道路を走行中に急にアクセルが効かなくなった場合、どのような手順で安全を確保すればよいでしょうか。 路肩に車をとめて、発煙筒を使い後続車に故障を知らせ、自身は車外の安全な場所に避難し道路緊急ダイヤル(#9910)に電話するのが正しい手順です。 ただ、発煙筒を今まで一回も使ったことがなく、緊急時に正しく使えるか不安な人は少なくないかと思います。 そこで、この記事では発炎筒の使い方や注意点について解説します。いざという非常時に備えて、ぜひこの記事の内容を頭の片隅に置いておいてください。 発炎筒を使う目的と正しい使い方 まずは、発煙筒がどんな目的で使われるのか、そして正しい使用手順を紹介します。 発炎筒を使う目的と場面 発炎筒は、車の往来がある場所で故障や事故で車が動かなくなったとき、後続車に自分の車が停車していることを知らせるために使います。 たとえば、高速道路上や見通しの悪いカーブでは三角版を置くとともに発炎筒を使うと、十分に後続車に緊急事態を知らせられます。 また、踏切の上で車が立ち往生したときも、電車に緊急を知らせるために発炎筒を使うケースもあります。 発炎筒の使用手順 発炎筒の使用方法は以下の通りです。 1. 発炎筒を取り出す(助手席の足元にあることが多い)2. ケースのキャップを外し、本体を取り出す3. キャップについている擦り板で、発煙筒本体をマッチを擦るようにして点火する4. やけどに気を付けて、手に持ったり道路に置いて後続車に危険を知らせる 道路に置く場合は、停車場所の50mほど後ろが基本です。ただ、雨だったりカーブだったりで見通しが悪い場合はもっと後ろ、あるいは交通量が多くて動くのが危険なときは車の近くに置いても問題ありません。 火薬式とLED式、発炎筒の2つの種類 発炎筒は太さや持続時間などさまざま種類がありますが、大きく異なる事項として「火薬式」と「LED式」のふたつが存在することが挙げられます。 どちらを使っても問題ないのですが、両方ともメリットとデメリットがあるのでそれぞれ紹介します。 火薬式発炎筒のメリットとデメリット 火薬式発炎筒は、赤くまぶしい炎を上げる昔ながらの発炎筒です。 LED式と比較して、メリットは以下の通りです。 ・強い光と煙がでるので視認できる距離が長い(昼:600m、夜:2,000m)・安全地帯から投げて設置できる 火薬式は衝撃を与えても壊れにくいので、投げることができます。 デメリットは以下の通り。 ・製造から4年の使用期限がある・水に弱いので豪雨や水たまりでは消える可能性がある・燃焼時間が5分ほどと短い 火を使うという特性上、どうしても水に弱くなります。花火のように、一度ついてしまえば多少の雨では消えませんが、着火する前に湿っていると火が付きにくいですし、着火後でも水に浸かると消えてしまいます。 LED式発炎筒のメリットとデメリット LED式発炎筒は、電気的に強い光を出して後続車に危険を知らせるものです。 メリットは以下のことが挙げられます。 ・使用期限がない・持続時間が数時間と長い・水に強い・スイッチでオンオフできて何度も使える 火薬式と違い、電池が切れない限りは何時間でも光り続けますし、水たまりに設置しても問題なく光り続けます。 デメリットは以下の通りです。 ・視認可能距離が短い(夜で200mほど)・いざというときに電池が切れている可能性もある・投げると破損するかもしれない 特に電池は交換のタイミングが分かりにくいので、たまに電源をつけてチェックしたり代えの電池を用意する必要があることが難点です。 発炎筒の覚えておきたい注意点 発炎筒の注意点として、以下のことを紹介します。 火薬式はトンネルで使ってはいけない 火薬式の発炎筒はトンネルでは使えません。立ち上る煙の逃げ場がなく、周囲の車の視界をふさいでしまうためです。 LED式の発炎筒を使うか、装備していなければハザードランプと三角板で後続車に危険を知らせてください。 車内への装備が義務付けられている 火薬式でもLED式でもどちらでもよいですが、車内に装備することが義務付けられています。 ただ、義務付けられてはいますが、直接的な罰則があるわけではありません。つまり、「発煙筒が装備されてない」ではなく「整備に応じない」という形で罰則が課される可能性があるということです。 罰則があるかないかに関わらず、自分の身を守るためにも発炎筒は装備しておきましょう。 また、義務付けられているのは装備であって使用ではありません。そのため、いざというときに発炎筒が湿気って点火できなくても、法的には問題ありません。 発「煙」筒ではなく発「炎」筒を装備しなくてはいけない ややこしいですが、「はつえんとう」には「発炎筒」と「発煙筒」があり、前者は炎で、後者は煙で周りに合図を送ります。 車で装備を義務付けられているものは、炎のほうの「発炎筒」です。発煙筒は山や海で遭難したときに使うもので、大量の煙で危険を知らせます。そのため、道路で使うと視界を遮ってしまい非常に危険です。 道路上では発炎筒を使うことを覚えておいてください。 まとめ 発炎筒の使い方や注意点について解説しました。 発炎筒は故障や事故で車が動かなくなったとき、周囲に危険を知らせ追突されないようにするもの。命を守る大切な装備です。 ただ、普段使うことはないので、いざというときに正しく使うのは難しいかもしれません。この記事の内容を頭に入れておき、緊急時に発炎筒を適切に扱えるようにイメージしておいてください。