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スタッフブログ 2025.07.31
なぜ山形のガソリン価格は高い?理由と対策を紹介
「なんでこんなにガソリン高いの?」。山形県で車を使う人の多くが、そう感じたことがあるのではないでしょうか。全国的にガソリン価格が高騰している今、山形県では特にその傾向が強く、地域によってはリッターあたり180円を超えるかもしれません。 実は、ガソリン価格の高さには、全国共通の要因だけでなく、山形特有の事情が大きく関係しています。この記事では、なぜ山形のガソリン価格が高くなりやすいのか、他県との違いを交えながら詳しく解説し、実践できる対策も紹介していきます。 山形県のガソリン価格は、他県と比べて高い傾向にある 山形のガソリン価格が本当に高いのかデータを見てみましょう。 2025年7月末でのレギュラーガソリン全国平均はおよそ166円/L。一方で、山形県内では180円を超える地域も多く、ガソリンスタンドによっては185円/L近い価格が表示されていることもあります。 山形のどの地域でも、全国平均より明らかに高いの水準です。宮城県168円/Lや新潟県162円/L、秋田県170円/Lと比較しても、山形はガソリンが高くなっています。 なぜ山形県のガソリン価格は高いのか? 山形県のガソリン価格が全国平均を上回り続ける背景には、複数の要因が重なっています。 まず第一に挙げられるのは、地理的なハンデです。山形県にはガソリンの原料である原油を精製する製油所が存在しません。東北地方で最も近い製油所は宮城県仙台市にありますが、山形県内に流通させるには県境の山を越える必要があり、輸送コストがかさみます。 ただし、この「製油所からの距離」という観点で言えば、青森県や秋田県の方が不利に見えるかもしれません。しかし、両県には複数の港があり、燃料を船便で直接取り込むルートがあります。船による大量輸送が可能なため、コストを抑えられているの。一方、山形県にも酒田港がありますが、港から県中央部や南部への輸送はやはりトラックに頼らざるを得ず、距離や山間部の地形がコスト増の原因になっています。 また、山形の都市構造も価格高騰の一因です。山形県は都市が比較的小規模で、人口が広範囲に分散しています。ガソリンスタンドが点在する構造になりやすく、価格競争が起きにくいという問題があります。激しい値下げ合戦が生まれにくく、価格が高止まりする傾向があるのです。 さらに、営業形態の違いも影響します。山形県内ではフルサービス型のガソリンスタンドが多く残っており、セルフ式に比べて人件費や運営コストがかかります。これらの費用はガソリン価格に反映され、同じ地域内でもフルサービスとセルフの間で数円以上の差が出ることもあります。都市部や競争の激しいエリアではセルフ化が進んでいるため、相対的に山形は高く見えてしまうのです。 自動車にかかるお金を抑えるために 山形では車が欠かせませんが、ガソリン代や維持費の負担は大きいもの。そこで、燃費の良い軽自動車に乗ることをおすすめします。 「ホンダ N-BOX」や「スズキ アルト」は燃費性能が高く、リッターあたり実燃費で20km前後走るモデルもあります。普通車にも燃費がいいモデルはありますが、車検や自動車税などの費用が軽自動車より高くなりがちです。毎日の通勤や買い物、送迎など、日常使いに最適なのはやはり軽自動車といえるでしょう。 また、日常の運転習慣も見直してみましょう。アイドリングを減らす、タイヤの空気圧を適切に保つ、重量のある不要な荷物はおろすなど小さな積み重ねで大きな差が出ます。 このように、車が生活に不可欠だからこそ、どう付き合うかが重要です。ガソリン価格は確かに高いですが、できる範囲で賢く支出を抑えていくことが、長く快適に暮らすために大切だといえるでしょう。 -
スタッフブログ 2025.07.05
酒田市北側、遊佐象潟道路っていつできるの?工事計画を見てみよう
2019年に山形県が策定し2024年にもアップデートされた山形県道路中期計画2028。いろんな道路整備の方針が書かれていますが、ここでは酒田から近い「日本海沿岸東北自動車道」、特に遊佐町から秋田県にかほ市を結ぶ「遊佐象潟道路(ゆざきさかたどうろ)」について紹介します。 酒田市のすぐ北側、遊佐町を通るこの道路。実は酒田市に住んでいる人にとってもメリットがある道なんです。 遊佐象潟道路は山形県と秋田県をつなぐ重要な道路になる 赤枠が遊佐象潟道路(未開通) 遊佐象潟道路は遊佐町から秋田県側の象潟(きさかた)までをつなぐ、全長およそ18kmの日本海側東北自動車道です。日本海側を縦に走るこの道路は、将来的には新潟から青森までつながる予定で、国の重要な幹線道路でもあります。 「遊佐町の道路って、酒田の自分には関係ないのでは?」と思うかもしれません。でも実は、酒田市に住む人たちにとっても大きなメリットがあるんです。 まず一番のポイントは、秋田県南部とのアクセスがグッと良くなること。2025年6月時点で酒田市から秋田県南部に行こうとすると国道7号を使うしかなく、交通に時間がかかっていました。しかし、遊佐象潟道路が開通すれば、酒田ICから自動車道を降りることなく北上できるようになり、酒田から秋田への移動がぐっと楽になります。 たとえば秋田県側に親戚がいたり、出張で行ったり、温泉や観光で遊びに行くことがある人にとっては、まさに便利そのもの。反対に、秋田から酒田へ来る人たちにとってもアクセスが良くなるので、交流が活発になったり、観光客が増えたりすることも期待されます。 さらに、物流の面でも大きな意味があります。酒田港と秋田方面を結ぶルートが強化されることで、輸送がスムーズになり、地元企業にとってもメリット大。トラックの移動時間が短くなればコスト削減にもつながりますし、災害時の緊急輸送ルートとしての役割も担えるようになります。 遊佐象潟道路の工事は計画から遅れている この便利な道路は、実は県境部分の計画から工事が遅れています。以前は2026年度に山形と秋田の県境部10.6kmが開通する計画でした。しかし、2024年末の秋田河川国道事務所と酒田河川国道事務所の発表によると、吹浦ICから小砂川IC間の8.3kmは計画見直しが入りました。開通予定時期も定まっていません。なお、山形県遊佐町の遊佐鳥海ICから吹浦IC間の2.3kmは変わらず2026年に開通予定です。 工事が遅れている理由は大きく分けてふたつです。まず、沿線に国指定史跡「鳥海山」や「旧登拝道」があり、環境への配慮のため慎重な整備が必要になったこと。そして、2024年の豪雨の影響で計画していた工事方法が困難になったことです。 とはいえ、工事自体がなくなったわけではありません。全線がつながれば、酒田市を取り巻く道路ネットワークが一気に強化されることになるので、行政もこの道路の重要性はしっかり認識していていることでしょう。 道路のことは普段あまり意識しないかもしれませんが、実は日常生活のあらゆることに関わっています。遊佐象潟道路の整備が進めば、通勤・通学、買い物、観光、物流、医療、災害対応など、酒田市の暮らしに直結するさまざまな場面で「よかったな」と感じられる場面が増えるはずです。 今はまだ完成前ですが、地元のインフラとして大きな期待が寄せられているこの道路。これからの進捗を見守りつつ、少しずつその便利さを体感できる日が近づいてきています。酒田での暮らしが、またひとつ便利に、安心に変わっていく。そんな未来を楽しみにしたいです。 -
スタッフブログ 2025.06.23
第19回やまがた軽未使用車まつり in 山形ビックウイングに参加します!!
こんにちは、軽未使用車専門店ふぃののブログ担当です!! 2年ぶりに軽未使用車専門店ふぃのは やまがた軽未使用車まつり実行委員会主催の 第18回やまがた軽未使用車まつり in 山形ビックウイングに参加いたします。 2025年6月27(金)28(土)29(日)の 3日間は山形ビックウイングにて やまがた軽未使用車まつりにご来場ください。 オールメーカー500台大量展示でほしい車が きっと見つかります! WEB予約特典で、最大10,000円分の Quoカードプレゼントします。 詳しくは下記ボタンをクリックし、特設サイトをご確認ください。 -
スタッフブログ 2025.05.31
2030年までにETCが必須になるって本当?国の計画と現状を比較してみた
「2030年にはETCが必須になるらしい」という話を耳にした人もいるかもしれません。この計画があるのは本当で、国土交通省は高速道路のETC専用化を段階的に進めています。つまり、現金支払いができる料金所は今後減っていく方向ということです。 この記事では、山形県のICのETC専用化はどれだけ進んでいるのかを国土交通省の方針とあわせて紹介します。 国土交通省が発表したETC専用化の方針とは? 国土交通省は、2020年に発表した「ETC専用化等のロードマップ」内で以下の計画を掲げています。 ・都市部:2025年度までにすべてのICをETC化する・地方部:2030年までに全国ほぼすべてのICをETC化する *都市部は圏央道、東海環状、京奈和道とそれらの内側、京阪神地 この取り組みの背景には料金所運営の省力化や人手不足対策、交通の円滑化があります。まずは都市部からETC専用にして、それから地方も進めていくという計画ですね。。 山形県内ではどのくらい計画が進んでいる? 山形県は地方部にあたるので、2030年までにICがETC化される予定です。 山形県のETC利用率 NEXCO東日本のデータによれば、2025年3月時点で山形県のETC利用率は91.7%です。全国平均が95.3%なので、現金払いのドライバーが多めの地域だということが分かります。 しかし、10人中9人はETCを使っているという状況。多くのドライバーがETCを使っていることが分かりますね。 山形県のETC専用料金所の導入状況 山形県内には44か所のICがあり、その中でもETC専用になっている箇所は山形PAスマート、寒河江SAスマートのふたつです。44か所中2か所なので、ETC化は計画はあるがそれほど進んでいないことが分かります。しかし、進んでないとはいえ、2030年まであと5年あります。ゆっくりと確実にETC化は進んでいくことでしょう。 ETC導入のメリット ETC導入は、ICのETC化への対応だけでなく、以下のメリットがあります。 ・高速道路料金の割引・スムーズな料金所通過・現金を持たなくても通行可能 この中でも一番気になるのが、結局どのくらい割引されるかではないでしょうか。 ・平日朝夕割引:1か月で、平日6時~9時と17時~20時での利用回数に応じて最大100km相当分を約30~50%分還元・休日割引:土日祝の高速料金が30%割引・深夜割引:毎日0時~4時の高速料金が30%割引 平日朝夕割引は通勤などで頻繁に高速道路を使う人向けです。そのような人以外の方は、休日と深夜は高速道路が安いと覚えておきましょう。なお、これらの割引は合算されることはありません。適用される割引の最も割引率が高いものが適用されます。 まとめ 国の方針により、ETC専用料金所の導入が進んでいます。山形県内でもスマートICなどでETC専用化が広がっており、ETCが使えないと通行できないICもあります。現金派の方も、早めにETCの導入を検討しておくことで、将来の変化にスムーズに対応できるでしょう。 -
スタッフブログ 2025.04.10
山形の匠とトヨタ自動車がコラボ!自動車の再利用にまつわるあれこれ
近年、どんなことにも環境への配慮が求められる中、自動車業界でも「リサイクル(再利用)」や「アップサイクル(新たな価値を付加したうえでの再利用)」に注目が集まっています。そんな中、山形の匠とトヨタ自動車がタッグを組み、自動車の再利用に新たな風を吹き込んでいます。このコラボレーションは、環境への配慮だけでなく、伝統技術の活用という点でも大きな意義があります。 山形といえば、金属加工や木工といった高度な職人技で知られる地域。その技術が自動車の再利用とどのように融合しているのか、そして自動車全般における一般的な再利用方法についても紹介します。 山形の匠とトヨタの取り組み 山形の匠の技術が活きる分野 山形県は、古くから金属加工や木工技術が盛んな地域として知られています。例えば、溶かした高温の金属を型に流し込んで冷やして固めた「鋳物(いもの)」の技術は、全国的にも高い評価を得ています。こうした精密な加工技術は、自動車部品のリメイクやアップサイクルにも大いに活用できるのです。 トヨタ自動車のサステナブル戦略 トヨタ自動車は、環境への負荷を減らすためにサステナブル(持続可能)戦略を推進しています。例えば、車両の約90%が再利用可能になるように設計されており、使用済み部品の回収・リサイクルも積極的に行っています。また、トヨタは廃棄物ゼロを目指し、製造工程で発生する廃材のリサイクルにも取り組んでいます。 コラボの目的と具体的な内容 山形の匠とトヨタのコラボは、伝統工芸品と自動車廃材を掛け合わせ新たな価値を作ることで地域社会への貢献を目指す活動の一環として生まれました。トヨタの再利用技術と山形の高度な加工技術を掛け合わせることで、従来のリサイクルだけでは生み出せない付加価値の高い製品が誕生しています。 今回のコラボは、トヨタが山形鋳物の菊地保寿堂がタッグを組み、自動車のブレーキ廃材を再利用した急須、冷酒器を製作しました。菊地保寿堂は山形鋳物の伝統技術を活かして繊細なデザインを実現。急須や冷酒器の表面は天空に舞う雲をイメージした藍色に銀のチップを散りばめ、シンプルながらも上品な風合いに仕上げられています。 ブレーキ類は大きな摩擦熱に耐えられる熱に強い素材が使用されます。そのため、再利用の難易度が高いという難点がありますが、そこをトヨタの技術と山形の匠が解決し、アップサイクルを実現したということです! 自動車を再利用する一般的な方法 自動車の再利用はトヨタに限らず自動車業界全体で推進されています。車を購入するとリサイクル券も同時に購入する必要があります。軽自動車だと7,000円~16,000円のリサイクル料を支払ったことを証明するもので、車の購入時に手に入ります。 そんな車の再利用は、たとえば以下の方法で行われています。 金属や樹脂の再資源化 自動車の約70%は鉄やアルミなどの金属でできています。廃車になった車は解体され、金属部分はスクラップとして再利用されます。鉄は再溶解されて新しい製品に生まれ変わり、アルミは軽量化が求められる自動車部品に再利用されることが多いです。 バンパーも丁寧に塗装をはがされ、粉砕、溶解、成型を経て再度バンパーなど樹脂部品に生まれ変わります。 廃車部品のリビルド・リユース エンジンやトランスミッションなどの主要部品は、リビルド(再生修理)して復活します。また、状態の良いパーツはそのままリユース(再利用)され、他の車の修理部品として使用されます。これにより、新品部品の製造コスト削減や資源の節約が可能になります。 廃タイヤのリサイクル 廃タイヤは、主に2つの方法で再利用されています。 ・燃料としての再利用:セメント工場などで代替燃料として使用されることが多いです。・ゴム製品への再生:粉砕してゴムチップに加工され、防音材やゴムマットなどに再利用されます。 まとめ 山形の匠とトヨタ自動車のコラボレーションは、単なるリサイクルにとどまらず、伝統技術と最新技術の融合によって新しい価値を生み出しています。この取り組みは、環境への配慮だけでなく、地方の技術継承にも大きく貢献しているのです。 今後も、このようなコラボが増えることで、自動車再利用はさらにおもしろく、環境にやさしくなることでしょう。私たちも、自動車のリサイクルやアップサイクルに注目し、持続可能な社会づくりに貢献していきたいですね。 -
スタッフブログ 2025.03.20
言われてみればどうして?シートベルトが黒やグレーな理由とよくある質問あれこれ
車に乗ると当たり前のように締めるシートベルト。よく見ると、そのほとんどが黒やグレーの色をしています。車の外装は赤、青、緑などカラフルですが、なぜシートベルトの多くが黒系なのか考えたことはありますか? この記事では、そんな「確かに言われてみればどうして?」の理由を解説するとともに、シートベルトに関する豆知識をいくつか紹介します。 シートベルトの多くが黒やグレーの理由 シートベルトの色が黒やグレーである主な理由は、以下の2つが挙げられます。 汚れが目立ちにくい 車内でシートベルトは頻繁に触れる部分のひとつです。手の皮脂やホコリ、衣服の擦れなどで意外と汚れやすいのですが、黒やグレーは汚れが目立ちにくい絶妙な色合いになっています。そのため、清潔感を保ちやすく、多くのメーカーで採用されています。 内装と調和しやすい シートベルトの色は車の内装と調和するように設計されています。車の内装には黒やグレーが多く使われるため、シートベルトも自然とグレー系統の色が主流になりました。目立ちすぎず、インテリアに溶け込むため、違和感を感じにくくなっています。 意外と知らないシートベルトに関する豆知識 日本でシートベルトは1969年に義務化された シートベルトの起源は、航空機やレーシングカーで使われていた安全ベルトにさかのぼります。自動車に広く普及したのは1960年代からで、そのころにはアメリカや日本など法律で着用が義務化される国が増えました。現在、一般的に使われている3点式シートベルトは、1959年にスウェーデンのボルボ社が開発したものです。それまでのシートベルトは腰だけを固定する2点式が主流でしたが、3点式は肩と腰の両方を支えることで安全性が飛躍的に向上しました。 できたてのシートベルトは白い 実は、製造されたばかりのシートベルトは白色をしています。そのままだと汚れが目立ちやすいため、グレーに着色されてから車に取り付けられます。この加工により、見た目の清潔感と耐久性が向上しています。 シートベルトはどれくらいの力に耐えられる? シートベルトは非常に強度が高く、最大で3トン以上の引っ張り力に耐えられるように設計されています。しかし、これで十分なのかというとそうではありません。仮に体重80kgの人は事故を起こした際、時速25kmで2トン、40kmで2.8トンの衝撃がかかるという試算もあります。そのため、シートベルトだけでなく、エアバッグや車両の衝撃吸収構造と組み合わせることで、安全性をより高めています。 シートベルトの寿命はどれくらい? シートベルトは耐久性が高く一般的には10年~15年程度が交換の目安とされています。しかし、シートベルトが寿命を迎えるより車が廃車になる場合がほとんど。シートベルトの寿命はほとんど気にする必要はありません。 ただし、強い衝撃を受けた場合、シートベルトにほつれや変形が見られた場合は交換を検討した方がよいでしょう。 シートベルトをしないと法的なリスク 日本では、運転席と助手席のシートベルト着用は法律で義務付けられており、未着用の場合は違反点数が科されます。反則金はいずれの場合もありません。 ・運転席・助手席での未着用:違反点数1点・高速道路での後部座席未着用:違反点数1点・一般道での後部座席未着用:違反点数なし(口頭注意) 後部座席のシートベルト着用は、高速道路では義務付けられていますが、一般道では努力義務となっています。ただし、事故時の安全性を考えると、一般道でも必ず着用することが推奨されます。 日本のシートベルト着用率 日本におけるシートベルトの着用率は、警察庁の調査によると運転席・助手席ではほぼ100%に近い数値となっていますが、後部座席では一般道で40〜50%、高速道路では70〜80%程度と、まだ完全には普及していません。 まとめ シートベルトがグレーである理由は、「汚れが目立ちにくい」「内装と調和しやすい」などの合理的な理由があることが分かりました。実は茶や赤色のシートベルトもありますが、それでも多くの車で最初から装着されているシートベルトはほとんどは黒かグレーでしょう。 安全のためにも、シートベルトをしっかりと着用し正しく使用しましょう! -
スタッフブログ 2025.02.20
スペアタイヤがなくても大丈夫? 変わりゆく車の”もしも”対策
かつては当たり前のように装備されていたスペアタイヤですが、最近の新車では見当たらないケースが増えています。代わりに小さな箱のような「パンク修理キット」が収納されているのを目にすることが一般的になってきました。この変化の背景には、自動車産業を取り巻く様々な要因が関係しています。 本記事では、スペアタイヤレス化の流れとその影響について、詳しく解説していきます。 車にスペアタイヤが装備されなくなった背景 自動車業界でスペアタイヤの廃止が進んでいる最大の理由は、環境規制の強化と燃費向上への要請です。世界的な環境意識の高まりを受け、各国で自動車の燃費規制が年々厳しくなっています。自動車メーカーにとって、車の軽量化は燃費向上の重要な手段のひとつとされています。 スペアタイヤは、タイヤ本体に加えてホイールやジャッキなどの工具を含めると20kg以上の重さになることも。車が20kg軽くなると燃費は約1%向上するといわれているため、スペアタイヤを積まなければ燃費の向上が狙えるのです。 また、近年の都市部での駐車場不足を背景に、限られた車体サイズの中で少しでも多くの荷物を積めるよう、収納スペースの確保も重要な課題となっています。スペアタイヤを搭載しないことで、トランクスペースを有効活用できるようになります。 さらに、製造コストの削減も大切です。スペアタイヤとその関連部品の製造・搭載コストを省くことで、車両の製造コストを抑えることができます。 スペアタイヤの代替手段のふたつを紹介 スペアタイヤの代替として主に採用されているのが、パンク修理キットとランフラットタイヤの2つです。 パンク修理キットは、タイヤの損傷部分に応急的なシール剤を注入し、エアコンプレッサーで空気を入れる応急修理用の道具です。キットは小型軽量で、重量はわずか2-3kg程度。収納スペースも最小限で済みます。ただし、タイヤのトレッド面(路面と接する部分)に直径4mm程度以下の穴が開いた場合にのみ使用可能という制限があります。 一方、ランフラットタイヤは、パンクしても一定距離の走行が可能な特殊なタイヤです。タイヤの側面を強化することで、空気圧が0になっても車体を支えることができます。ただし、通常のタイヤと比べて価格が高く、乗り心地も若干硬くなる傾向があります。 スペアタイヤがなくなったことへのユーザーへの影響 スペアタイヤレス化によって、パンク時の対応は大きく変化しています。従来のようにスペアタイヤに交換するという選択肢がなくなり、パンク修理キットでの応急処置か、レッカー移動が必要となるケースが増えています。 実は、パンク修理キットでは対応できないケースが少なくありません。タイヤ側面の損傷やバースト(破裂)の場合は使用できません。地域による課題もあり、都市部であればロードサービスの手配もスムーズですが、地方部では対応に時間がかかる可能性があります。 修理費用の面では、パンク修理キット使用後のタイヤはパンク修理ができず新しいものに取り換えなければいけなくなる可能性もあります。もちろん、新しいパンク修理キットの用意も必要です。 まとめ スペアタイヤが標準装備から外れることは、環境対応や車の進化に則った流れだと紹介しました。 パンク修理キットが標準装備の車を選択する場合は、事前に使用方法を確認するなど、適切な準備を心がけることが重要です。さらに、パンク修理キットは意外と使えない場面も多いので、いざという時のためにロードサービスの連絡先を確認しておきましょう。 -
スタッフブログ 2025.01.20
ドアバイザーって付けたほうがいいの?後付けできる?
自動車の快適性をアップさせる装備として昔から親しまれてきたドアバイザー。しかし、最近ドアバイザーを装着している車を見かけなくなってきたと思いませんか?その気づきは間違いではなく、近年では装着している車が減ってきています。とはいえ、需要がないわけではありません。人によっては便利なアイテムであることは変わっていないのです。 この記事では、なぜドアバイザーを付ける車が減っているのか、どんなメリットがあるのか、どうやって取り付けたらいいのかを解説します。 ドアバイザーとはなにか、どんなメリット・デメリットがあるのか ドアバイザーは車のサイドウィンドウ上部に取り付けられる樹脂製のパーツです。悪天候のときに少し窓を開けて換気するとき、雨が車内に入らないようにガードする役割があり、日本の高温多湿な気候に適した装備として普及してきました。サイドバイザーや雨除けとも呼ばれ、特に梅雨時期には重宝される装備とされています。 ドアバイザーのメリット ドアバイザーの主な役割は少し窓を開けても車内に雨が入らないようにブロックすること。つまり、雨天時の換気が可能になるメリットがあります。小雨程度なら窓を3〜5cm開けても雨の侵入を防げ、空気の入れ替えができるため車内の環境改善に効果的です。閉めっぱなしで悪くなった空気のほか、タバコや食べ物のニオイで不快になった空気も追い出すことができます。 窓を少し開けていても外からの視線を遮りやすいため、駐車するときプライバシーを守りつつ車内温度を調整できるという利点があります。 ドアバイザーのデメリット メリットもありますが、コストとメンテナンス面でデメリットもあります。コスト面では新車オプション時で2万円前後の追加費用が必要となり、後付け時も同程度のコストがかかります。メンテナンス面では、本体と窓の間に汚れが溜まりやすく、清掃が手間である点や、経年劣化による変色や劣化の可能性があることも課題です。 人によってはデザイン面でも苦手という声もあります。欧州車はドアバイザーが付いていないことがほとんど。そのため、ドアバイザーが付いていると典型的な日本車のデザインという印象を受け、外国車のデザインが好きな方には不評という現状があります。 ドアバイバーが減少傾向にある背景はいくつかある 近年のドアバイザー装着率が低下している要因はいくつか考えられます。まずは技術の進化です。車の防臭・換気機能の向上などで窓を開ける機会が少なくなりました。 ライフスタイルの変化も大きな要因です。たばこを吸わない方が増えたこと、飲食店が簡単に見つかるようになったため車内で飲食する機会が減ったこと、エアコンを常に使うようになって窓開ける頻度が減ったことなどが影響しています。 さらに、デザイン志向の変化も見逃せません。よりスポーティーでスタイリッシュなデザインへの嗜好が強まり、欧州車風な見た目の流行したことも装着率低下の要因でしょう。 ドアバイザー取り付け・取り外し ドアバイザーを取り付ける車は減っているとはいえ、ライフスタイルに依ってはまだまだ需要があります。子どもがお菓子を食べたがる家庭、たばこを吸う家庭、ペットを載せる家庭などにはぴったりです。 ドアバイザーの取り付けは、車を購入するときにオプションとして選択する方法と、後からカー用品店やネット通販で購入して取り付ける方法があります。オプションであれば装着完了した状態で納品されます。後付けの場合は、カー用品店で取り付けを依頼することもDIYで取り付けることも可能で、純正品以外の選択肢もあります。 取り外しについては、プロに依頼する場合とDIYの二通りの方法があります。DIYでの取り外しもそれほど難しくはありませんが車体へ傷をつける可能性があるので、できればプロに依頼することをおすすめします。には十分な注意が必要です。 まとめ ドアバイザーは日本の気候や使用環境に適した実用的な装備ですが、車の進化やライフスタイルの変化により、その必要性は個人の使用状況によって大きく異なるようになりました。車内で飲食をする方、たばこを吸う方などは装備しても悪くないでしょう。メンテナンス性やデザイン面での課題はありますが、人によってはまだまだ需要のある価値のある装備といえますね。