見られるのはたった1ヶ月 飯豊町白川湖に幻想的な水没林を見に行こう
山形の厳しい冬がようやく終わりを迎え、緑が息吹き始めました。
言うまでもなく、山形県の山間部の降雪量は全国屈指です。雪に苦しめられることも多々ありますが、雪があるからこそ見られる風景があります。そのひとつが白川湖の水没林です。
飯豊町にある白川ダムによって造られた人工湖、白川湖。もともと四季折々美しい風景が見られるスポットとして知られています。特に毎年4月半ばから1カ月程度見られる【水没林】は幻想的で、毎年必ず見に行くという人も少なくありません。
雪解けが進むことで白川湖に雪解け水が流れ込み、水位が上がります。そのため岸辺に生えている木々の根元が湖面に沈み、水面から木が生えている不思議な光景が見られるようになります。天気や風などの条件が揃えば凪いだ湖面に新緑が映り、よりファンタジックな雰囲気に。
また早朝のもやに浮かぶ水没林も特に幻影的で美しいといわれます。写真愛好家のなかには夜明け前からカメラを構える人もいるとか。白川湖の水没林は自然現象なので確実に見られる期間は定まっていませんが、例年4月中旬からダムの放水が始まる5月中旬までとされています。
山形の少し遅い桜の開花と時期が被る年も。白川湖一帯は白川ダム湖岸公園としてキャンプ場などが設置されています。桜と水没林、春の青空を眺めながらしみじみ春を感じるピクニックなんて素敵です。
白川ダム湖岸公園
山形県飯豊町数馬218-1
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