ダイナミックな不思議スポット!瓜割石庭公園をご紹介
山形県軽自動車専門店ふぃのブログ担当です。
今回は東置賜郡の高畠町安久津にある【瓜割石庭公園】のご紹介です。
瓜割石庭公園は、かつての特産品だった高畠石の採掘場跡地を整備した観光地です。
瓜割の由来は「石切り場の清水で瓜を冷やしたら、割れるほどに冷たい水だった」ことにちなんでつけられたと、公園入口の看板に書いてありました。
清水とは近くに流れる屋代川のことだろうと推測できます。
高畠石は火山灰からできた凝灰岩から採れた石で、大正12年から平成22年まで採掘されていたとも看板に書いてありました。
採掘されるようになる以前は、縄文時代の古墳の石室や、江戸時代では石塀などにも利用されていたようです。
高畠石は凝灰岩。つまり付近には火山があったということです。
瓜割石庭公園から南へ12キロ弱ほど離れた上和田地区は、くぼんだ形状からカルデラであったといわれています。
大昔、火山噴火が活発だった時期に出た火山灰が冷え固まり、今の地形が形成されたのでしょう。
作業場らしき所に、岩壁に溝を入れたり、そこから石を割って取り出したりする際に使用する道具が並べられていました。
さて、瓜割石庭公園は採石場というだけあって高い岩壁で四方八方囲まれています。
足を踏み入れた最初の感想は、ここへ辿り着いた時は車の温度計が32度と表記していましたが、30度を超えるようには全く感じられませんでした。
ビル風ならぬ岩壁風ともいうような不思議な自然の涼しさがあり、避暑地として訪れてもいいと肌で感じました。
また、囲まれた石に話し声が反響していたのが印象的で、この自然の効果に一緒に連れて行った子どもも楽しんでいました。
コンサートホールとしても度々使用されているらしく、近々音楽祭があると告知看板がありました。
ほかには山形県民の秋の楽しみである芋煮会の会場としても利用できるそうです。
中には七福神様もいます。
高畠町には中国から七人の仙人が来た、と近くにある看板に書かれていました。
立ち寄った際には公園と七福神に関する看板をぜひご覧になってみてください。
この日は日曜日なのもあって、到着時には観光に来ている方が10数名おり、私の後にも次々と人が入ってきました。
最近テレビやSNSなどのメディアでも瓜割石庭公園が取り上げられているので、認知度が上がっているのでしょう。
立ち寄る人の中にはマウンテンバイクで来ている方もいました。
高畠町は自転車活用推進に積極的に取り組んでいて、高畠駅やみちの駅などで自転車レンタルができます。
遠方で車をお持ちでない方でも高畠駅まで来れば、自転車で高畠の景観を楽しめますよ。
駅から瓜割石庭公園までの距離は9キロ弱あり、自転車では約30〜40分で行けます。
最後に高畠町の歴史や魅力のご紹介をさせていただきます。
高畠町は”まほろばの里”といわれていて、その由来は斎藤茂吉を師とした山形の歌人であり随筆家でもある結城哀相果が、
「置賜は国のまほろば菜種咲き 若葉茂りて雪山も見ゆ」
と詠んだことからきているようです。
高畠町といえば、「ワイナリーがある町」と思い浮かべる方も多くいらっしゃるでしょう。
高畠町はデラウェア生産量が日本一で、ぶどうを始めとした、果物、野菜、米などの農作物の栽培が盛んでのどかな地域です。
また、9月になると松茸狩りや松茸料理を楽しめます。ただ経験者から聞くと、松茸狩りの難易度は高いそうです。
そして松茸が豊作ではない年もあるため、まずは観光協会や松茸狩りを行っている施設へ問い合わせることをおすすめいたします。
JR高畠駅には、駅舎機能もある”太陽館”という温泉付きの施設があります。
山の幸や特産品、自然を楽しみ、温泉にまで入れるんです。サイクリングや山登りをした後の汗流しが駅でできるなんて最高ですね。
ほか、高畠町は縄文時代以降の古墳や洞窟の遺跡が群でいたる所に存在する珍しい地域です。
先祖となる人々が、一万年以上前から高畠で生活を営んでいたと裏付けられる歴史が残された、とても貴重な地域です。ロマンを感じますね。
気になる方は、”高畠 洞窟”や”高畠 古墳”などで検索をしてみてください。
車や自転車での観光と、楽しみ方が一つではないのが高畠町の魅力のひとつ。この秋は高畠を楽しむのも一案としていかがでしょうか?
【瓜割石庭公園】
・住所:山形県東置賜郡高畠町安久津
・問い合わせ先:道の駅たかはた(0238-52-5433)
・東北自動車道「南陽高畠IC」から10分
・JR高畠駅から15分
・※冬季は積雪の影響によりアクセス不可
・駐車場10台程度
・※大型車の駐車は不可
【高畠町観光協会】
・公式HP:高畠町観光協会
・住所:山形県東置賜軍高畠町山崎200-1
・電話番号 0238-57-3844