山形県民が誇る、趣ある自然に囲まれたお城跡地の公園
山形県内にも、過去にお城がいくつかそびえる時代がありました。
その中のひとつ、山形城跡地の霞城公園は、観光地や桜の名所としてたくさんの人が集まる場所です。そして山形城と由縁の深い長谷堂城跡がある公園も。
今回は、山形城跡がある霞城公園、そして由縁のある長谷堂城跡地公園を紹介していきます。
桜や新緑の名所 山形城跡【霞城公園】
今年の春も満開の桜が咲き、人を呼び集める場所となった【霞城公園】。霞城公園は、山形市霞城町にある「国指定史跡山形城跡」にできた公園です。
今年は桜の満開時も訪れましたが、桜が散った後も立ち寄ってきました。ピンクで華やいだ後は、新緑に満ち、また別の顔を見せてくれました。公園というだけあって、散歩やマラソンをしている人もたくさん訪れていました。
霞城公園には”山形城”の、二ノ丸、三ノ丸、土塁、お堀が整備され残されています。そして公園中央には、11代目城主の最上義光(もがみよしあき)の騎馬像が建造されています。馬が後ろ足二本で立っている像は国内でもとても珍しい姿なのだとか。
訪れたその日は、「東大手門 櫓(やぐら)公開中」と表した催し物が開かれていました。4月から11月まで無料開放しているとのこと。開放時間は午前9時から午後4時までです。訪れた時間は午後4時を過ぎてしまっていたので、この日は中を観ることができませんでした。11月までと長い期間開放しているようですので、機会がある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。
山形城の軌跡は、霞城公園敷地内にある案内板や、近隣にある「最上義光歴史館」で観覧できます。ほか、山形市郷土館、山形県立博物館、山形美術館があるので、山形の文化財や歴史を楽しむことができますよ。
新鮮な空気で癒される 長谷堂城跡【長谷堂城跡地公園】
長谷堂城城跡地公園は、霞城公園から南方へ12㎞ほど離れた山形市長谷堂内町にある公園です。国道348号線沿いにあります。
長谷堂城は山形城の支城で、関ヶ原の戦いと同じ時期に始まった「長谷堂城の戦い」の舞台として語り継がれています。「城山」と呼ばれる丘陵に築城されたお城でしたので、今は山のみが跡地公園となって残されているんですよ。ちなみに、「城山」は山形百名山の18番目に登録されています。
山の入口は、「大手門口」「西向口」「八幡口」の3つあります。私は鳥居がある「八幡口」から登り進んでいきました。
山中には曲輪群(くるわぐん)や堀や土塁などの遺構や、「阿弥陀堂」「春日神社」「稲荷神社」「長谷堂観音」の4つの神社仏閣があります。中でも「長谷堂観音」は、「最上三十三観音」の「十二番札所」として指定されているお堂です。
頂上には「山頂広場」という、霞城公園や蔵王山など山形をぐるっと一望できる場所があります。眺望写真付きの案内板があるので、自身で見る景色と照らし合わせて見てみるとより楽しめます。
ずっと山形に住んでいますが、まだまだ山形の知らないことがたくさんあるんだな〜と感慨深くなってしまいました。
この日は気候が良く、山登りをするにはうってつけの日でした。昼下がりの時間で、気温もちょうど良かったです。しかし、途中に急斜面があるので、靴は滑りづらいものを履いて行った方が無難かと思います。
桜が散った後に訪れたので桜の花は見れませんでしたが、桜だけではなく、秋に咲く彼岸花の名所としても知られているようです。
去年の秋、長谷堂城跡地公園の近くにあるコンビニに立ち寄った際、甲冑を着ていた人を見かけた話をしますね。私は長谷堂城跡地公園でイベントをしているのだろうと思い、どんなイベントをしているのかを彼らに聞いてみました。
「”長谷堂城の戦い”を模したイベントをしている」
と教えてもらったのですが、この日は別の用事があって観に行くことができませんでした。
ですので、今年も彼岸花が咲く頃にイベントが催されていないかチェックをしてみようと思います。
山形の歴史と自然に携われる【山形城跡霞城公園】と、【長谷堂城跡地公園】。気候が良い日に皆さんも是非訪れてみてください。
今回紹介した公園
【霞城公園】
住所:山形市霞城町1番7号
開園時間:5時00分から22時00分(4月1日~10月31日)、5時30分から22時00分(11月1日~3月31日)
駐車場:あり
【長谷堂城後地公園】
住所:山形県山形市長谷堂内町994-2
駐車場:あり